葵ちゃんは、どんどん私に近づいて来た。
葵ちゃん
ねえ、本当は嫌なくせに無理してつきあうのやめなよ。
私は慌てて葵ちゃんの口を押さえた。
ミオ
い、嫌なんかじゃ……
でも、葵ちゃんの言うことは当たっていた。
葵ちゃん以外の人と遊ぶのは慣れていないから、少し疲れていたのだ。
葵ちゃん
私とあの子らと、一体どっちをえらぶ?私だよね。だってあんたは私がいないと生きていけないもの。
ミオ
…………………
葵ちゃん
あの子らをえらぶなら、私は消えてあげるけど?
ミオ
ミオ
や、やめて!葵ちゃんとはずっと一緒だよ!友達だよ!
葵ちゃん
じゃあ、あの子らに嫌だって言ってやろうか
ミオ
やめてよ………!
女子1
ねえ、なにあの子……
女子2
変だよね…?
それっきり、その子たちに誘われることはなかった…
…そうだ。あれがきっかけだったんだ。
あれから葵ちゃんは変わってしまったのだ…
私たちの距離は、どんどん離れていくように感じた…
ミオ
…どうしてこんな風になっちゃったのかな?もう昔みたいに上手くやれないのかな?
葵ちゃん
葵ちゃん
もう戻れないよ
ミオ
どうして?
葵ちゃん
あんたが自分の心にウソツキだからね。
ミオ
…………
…言い返せなかった。 ホントのことだから。
葵ちゃんは、いつも正しい
つづきます