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「ねぇ、まぜ太。心の中って、こんなに寒い場所だったっけ。」
光が消えたあと、まぜ太とあっきぃは真っ白な空間に立っていた。 音も風もない。 ただ、遠くで鈍く響く鼓動のような音だけが聞こえる。
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足元を見ると、ガラスのように透き通った床の下に、過去の情景が流れていた。 ちゃーが一人で泣いていた日。 笑っていた日。 誰かに手を伸ばそうとして、届かなかった日。
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そのとき。 背後から柔らかい声がした。
ようこそ。“記憶の底”へ。
二人が振り向くと、そこにはけちゃが立っていた。 白い服、でも瞳の奥はどこか寂しげ。
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けちゃは、光の道を指さした。 その先には、巨大な扉が一枚黒い鎖に覆われて、静かに閉ざされている。
三人は歩き出した。 道の両側には、ちゃーの記憶が断片的に浮かぶ。 小さなちゃーが、孤独な教室で絵を描いている。 そこに映るのは“羽を持たない天使”の姿。
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けちゃは少し悲しそうに微笑む。
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やがて扉の前に辿り着く。 鎖の中心には“黒い心臓”のような結晶が埋め込まれていた。
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まぜ太は震える手で、結晶に触れた。 冷たい。 でも、その奥にちぐの声が確かにあった。
“まぜ太、あっきぃ……もういいんだ。 僕、誰かのために消えるなら、それでいい。”
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その瞬間、黒い結晶にひびが入った。 光が溢れ出す。 けちゃは微笑みながら、まぜ太の背中を押した。
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扉が開く。 強い光が二人を包み、ちぐの世界が少しずつ崩れ始めた。 けちゃは、光の中で小さく呟いた。
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作者