506号室の文字を見て込み上げてくる涙を堪えながら中に入り
ベッド横の丸椅子に腰をかけるとそのまま私は俯き顔を手でおおいながら声を噛み殺し涙を流した
芹香
そんな声も虚しく響く静かな空間
そんな中、私の脳裏にはあの看護師たちの会話が何度も再生されていた
芹香
芹香
芹香
末原(看護師)
芹香
末原(看護師)
芹香
運び込まれて最初の数日は何人もの看護師さん入れ替わりに入って来ていたが
今となっては私の知る限りこの病室には末原さん以外の看護師が来ることは無くなった
末原(看護師)
芹香
私は末原さんに聞いてしまた話を伝えた
末原(看護師)
末原(看護師)
芹香
芹香
末原(看護師)
芹香
末原(看護師)
芹香
末原(看護師)
末原さんが出て行きまた2人きりになった病室で
言われた通り手を握り眠る彼女を見つめた
芹香
芹香
何を話せばいいか分からず末原さんのことを話せば微かにピクリと手が動いたのを感じた
芹香
朋莉(姉)
大きな声が空間に響くとゆっくりと眠っていた彼女の目は開き口をパクパクと動かした
芹香
芹香
一度姉を抱きしめ、ふと思い出し彼女から離れスマホを取り出せば
スマホを不意に取られたと思えば少し触り返された
そして画面を見ると開かれたメモ帳には「心配かけてごめんね」と打ち込まれていた
芹香
芹香
朋莉(姉)
その日の夕方、父が直帰で病院に来たのに合わせて末原さんに連れられ2人の看護師が謝罪しに来た
芹香
お父さん
末原(看護師)
朋莉(姉)
姉はそうノートに書き看護師達に見せると優しく微笑んだ
その姿になのか、その文章になのかは分からないが看護師達は泣きながら謝った為
今にも病院の偉い人の元へ言いに行こうとする父を抑え、家族3人で話し合い許すことに決めた
芹香
お父さん
芹香
芹香
そんな事があったのはもう1週間も前の話
目を覚ましてから検査やリハビリで入院していたお姉ちゃんが今日、やっと帰ってくる
芹香
末原(看護師)
朋莉(姉)
お父さん
朋莉(姉)
芹香
朋莉(姉)
長期間眠っていたせいか声が出にくくなった姉の生活は大変だとは思うが
不思議と心から一緒に頑張ろうと思えた
芹香
朋莉(姉)
芹香
朋莉(姉)
今までお姉ちゃんがとのくらい辛い目にあったかは私には分からないけど
これからの生活は嘘のない良いものになる事を今は心から願いたいと思った私だった
🌸終わり🌸
コメント
2件
ななっくま様 ありがとうございます(*^^*) スローペースですが朋莉が主人公のものも書いていきますのでお付き合い下さいペコリ((・ω・)_ _))
ベリーグッドハッピーエンド!