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ある少女の日記

少女

葉っぱおじさんを聞いたことはありますか。

少女

葉っぱおじさんとは近所のおじさんのことです。

少女

名前の由来は葉っぱおじさんの通った道には葉っぱが定期的に落ちているからです。

少女

学校では知らない人はいないくらいで、みんな気味悪がっています。

少女

いくつかの男子は葉っぱおじさんに対して石をなげつけたりします。

少女

葉っぱおじさんは何も言わず、ただ無表情で、通り過ぎるだけです。

少女

しかし、ある時葉っぱおじさんを見かけなくなりました。

少女

私は気になり、葉っぱおじさんの落とした葉っぱをつけていきました。

少女

そうしていたら、葉っぱが途中で消えて、代わりに道には花が生えていました。

少女

不思議に思いながらも今度は花をつけていきました。

少女

すると、そこには大きな木がありました。

少女

私は何となく、「ああ、葉っぱおじさんはこの木になったのだ」と感じました。

少女

私は葉っぱおじさんの症状を調べていきました。

少女

症状としては

少女

「通ったところに葉が定期的に落ち、その葉は一定時間が過ぎると花になる。」

少女

「声が出せなくなり、表情筋も動かせなくなる。」

少女

「そして、最期には一本の大きな木になる。」

少女

「この病はとても珍しく、治療法は見つかっていない。」

少女

葉っぱおじさんは、最後まで私たちに緑を与えてくれました。

少女

今では、とても感謝しています。

少女

少女

でも、おかしいのです。

少女

クラスの子達が、

少女

私に、向かって

少女

「今度は葉っぱ姉さんになったぞ」、って。

少女

まさか、そんな、

少女

やめて、私に、石を、ぶつけないで、

少女

私を、無視、しないで

少女

ちがう、私は、そんなはず、

ここで少女の日記は 途切れている。

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