ターコイズのように

12月20日

人生25年目の誕生日

いつもなら

家族

友達

先輩や後輩

皆にお祝いされ

幸せな1日を過ごす

毎年同じことの繰り返し

でも、今年は少し違う

最愛の人にお祝いされて

最愛の人から

誕生日プレゼントを貰って

幸せだった

だから、今年は

幸せな一年になると

思っていた

2月6日

ピンポーン

バタッ

私は救急車で

緊急病院に搬送された

しばらくの間、入院だそうだ

あの時、樹がいなかったら

私は死んでいた可能性が

あったらしい

今も酸素マスクをしないと

呼吸が出来ない状態

苦しい

怖い

私、死ぬの……？

その言葉だけが

私の頭の中を

繰り返し回っていた

3月29日

余命1ヶ月です

医者から言われた

私は残り1ヶ月の命らしい

1ヶ月……？

1ヶ月で何が出来る？

樹に辛い思いさせちゃう……

正直、自分の命より

樹のことを考えていた

3月30日

私は樹に余命宣告されたことを

伝えた……

樹は驚いていた

樹は泣いていた

だから、私は樹に別れを告げた

でも、樹は

そう言ってくれた

嬉しかった

その分、別れが辛い……

4月29日

ピ━━━━━━━

私の命の灯火は消えた

そう……

ターコイズのように

光を放たなくなった