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ーーあれは一年前の春に起きた出来事
病気を患った少女と
少女に恋をした普通の少年の話ーー
春は嫌いだ
虫が多いし花粉が辛い
それに███████だから
あの日
僕は一人の少女と会話を交わしていた
美桜
僕
美桜
僕
美桜
僕
僕
僕
美桜
僕
美桜
何の変哲もない会話を交わしていた
だが、その時の僕は知らなかった
美桜
僕
美桜
僕
美桜
僕は彼女の話を無視して桜を見た
僕
美桜
僕
桜を見る彼女の目がどこか
悲しそうに見えた
美桜
美桜
僕
美桜
美桜
僕
美桜
僕
美桜
僕
僕
僕は言葉を失った
とても悲しそうな顔で
彼女は微笑んでいた
そんな彼女を見ていたら苦しくなった
美桜
美桜
僕
美桜
僕
美桜
美桜
美桜
僕
美桜
僕
美桜
僕
美桜
彼女が真剣な表情で言った
僕
僕
バタン
美桜
美桜
僕
僕は彼女の言葉を思い出した
「最高で2週間」
僕は彼女を抱きしめた
彼女は微笑んだ
美桜
美桜
僕
彼女は涙を浮かべた
でも、その顔は嬉しそうな笑顔だった
美桜
僕
彼女は眠るように亡くなった
その時桜は満開に咲き誇り
彼女の胸元に落ちた桜が彼女の命を
表しているようだった
春は嫌いだ
虫が多くて花粉が辛い
それに大好きな人を失った時だから
やっぱり春は嫌いだ
だけど、桜は好きだ
美しく咲く桜は何よりも好きだ
僕はそうやって桜の下で呟いた