俺達SnowManは、今度CDTVライブ!ライブ!に出る事になりそこで披露する曲の振り付けの練習をしている時だった。
ポタッー
室内の床に、汗がぽたりと垂れた。まただ。また腹痛の波が襲ってくる。練習開始から20分、俺は一人痛みと戦っていた。こんなに体調が悪いのは、いつぶりだろう。喉に空気がせり上がって来て、腹が気持ち悪い。
絶対に何処かの調子がおかしい。遡ってみれば、弁当に入っていた炒め物の味がどこか違っていた気がする。それに気づいても、良いことなんかない。むしろ吐き気が悪化してきた気がする。タイミングよく練習から抜け出したいのに、地面が歪みだしてその場に足が張り付く。
向井
深澤
向井
阿部
向井
深澤
こーじの希望でまた、そこの所から最後まで通してやることになった。
また、踊ろうとした時ズキリと痛みがかけ巡って、後ろによろめく。痛みの中、本能的に目は深澤を探したけど、その必要はなかった。既に深澤は隣りに居て、俺を壁の端の方へ引きずり出して行った。
感謝の気持ちはあったが、俺は深澤の目を見れずにいた。「照〜、どこ痛い?」もう具合が悪いことに深澤にはお見通しだった。俺はそっと腹に腕を回して、泣きたくなる気持ちを抑えた。
岩本
小さなさな呻き声が出が出て、深澤は同情するように ん、と頷いた。
岩本
俺は慌てて付け加えると、ぐぅっと喉が鳴った。深澤はすぐに状態を把握し、筋肉質な俺を頑張ってトイレまで連れて行った。
俺は立つ気力もなく、その場にへたり込んだ。腹の圧迫感を和らげるために前後に揺れていると、優しく止められる。
深澤
深澤は後ろから腕を回し、俺の腹をゆっくり擦った。吐き気は治らないけど、深澤が居るだけで少しマシになった気がした。ジュニアの時から、深澤の存在は俺に安心感を与えるのが当たり前だった。
岩本
俺は深く溜息をついた。呼吸が乱れて来て、口の中が嫌な感じに濡れていた。唾が喉を通る度に、吐きそうになる。これはヤバイと判断し、深澤を多少強引に押し退ける。
岩本
深澤は心配そうな目つきになった。
深澤
岩本
前髪が鬱陶しい。払い除けると、深澤が邪魔にならないように耳に掛けてくれる。
岩本
吐きたい気持ちを抑えようとしても、もう無理だ。胃が詰まった感じがして、余計に苦しい。腹に手が置かれて、ゆっくりと痛みを解すように擦られる。深澤が何か言ってるけど、気持ち悪さのあまり良く聞こえない。
深澤
突然、腹をさらに強く押される。すごく張っていて、自分の身体の一部じゃないみたいだ。なんて考えてるうちに、何の前触れもなく吐き気が襲ってきた。
岩本
身体が自然と前へぐらつき、嘔吐物が口から溢れ出て来る。便器の中を見ると、完全に消化不良を起こしていると分かる。見た目も臭いも酷いのに、深澤は顔に出さない。俺はそれ以前に、吐くことだけで精一杯だった。
岩本
食べた物が全部出てくる。胃がかき混ぜられるように気持ち悪くて、視界がぐるぐるする。倒れないようにと、深澤が優しく上体を支えてくれる。
岩本
4回ほど吐いた頃には、もう透明な液体しか出てこなかった。喉が焼けるように痛くて、口の中に嫌な味が広がっている。
深澤
深澤は心配そうに尋ねて、片方の手で腹を円を描くように擦ってくれる。
岩本
もう胃の中には何もないと思う。でも臭いでまた気持ち悪くなったら嫌だ。深澤に助けてもらって、腹を刺激しないようにゆらゆらと立ち上がる。壁を使って身体を支えると、深澤に髪を撫でられる。
深澤
深澤がスマホを取り出している間、俺は深呼吸を繰り返した。まだ、腹の底にぐるぐるとした違和感がある。
深澤
深澤の声を残して、俺は再び個室に向かった。
岩本
意外にもまだ吐くものが残っていた。吐きすぎて、鼻からも出てきてる気がする。ありとあらゆる粘膜がヒリヒリと痛い。胃液が出てこなくなっても、嘔吐くのが止まらない。深澤がティッシュでさっと口を拭いてくれる。
深澤
深澤は俺の首に腕を回して、俺の頭を深澤の肩に乗せた。俺はもう体力も限界で、深澤に体重をかけた。
少し待つと、タクシーが到着した。
深澤
岩本
ロータリーに着くと既にタクシーが、来ており深澤にお礼を言おうとすると、深澤が一緒にタクシーに乗り込んで来た。
岩本
深澤
岩本
深澤
その後、照の家にて看病をした深澤であった。
因みに、メンバーにはこの事を伝え済み!流石仕事の早い最年長の深澤であった。
もんちっち
もんちっち
もんちっち
もんちっち
もんちっち
コメント
12件
岩本くんの投稿ありがとうございます!またお願いします!
今、ドッキリ見てて、神説教を待ってる、! ふーふは、最高だよねぇ!