NEW.琉奈の過去
ファサー
琉奈
フッフゥ...
琉奈
何とか倒せた...
莉奈
死"ぬかと思った~
琉奈
流石に多かったよ~...
リリィ
ハァッハァッ....
リリィ
つ"、疲"れた~
莉奈
今日はもう疲れたし早く布団にダイブしたい~
琉奈
分かる~
リリィ
じゃあ今日はもう解散~
琉奈
はーい
莉奈
はーい
ガチャ
琉奈
ただいま....
スタスタ
ボフッ
琉奈
は"~....
琉奈
疲れた....
琉奈
....風呂入らなきゃな~
脱衣場
琉奈
スッ(服を脱ぐ)
琉奈
.....
琉奈
(傷だらけの体だなぁ...)
琉奈
(どうして私がこんなに傷だらけなのか...それは私が入った施設に理由がある)
琉奈
(私の母親は私を生んですぐ亡くなったらしい)
琉奈
(母親の命と引き換えに生まれた私は家族から疎まれる存在となった)
琉奈
(暴力などはなかったけどみんな私に無関心だった)
琉奈
(そして物心がついてしばらくたったある日...)
ピーンポーン
父親
....琉奈、行くぞ
琉奈(幼少期)
....?トテトテ
ガチャ
施設の施設長
こんにちは~
父親
こんにちは
施設の施設長
お迎えに来ましたよ
父親
ありがとうございます
施設の施設長
この子が瑠奈ちゃんですか?
父親
はい、琉奈挨拶しなさい
琉奈(幼少期)
....
父親
すみません...少し人見知りで
施設の施設長
いえいえ、大丈夫ですよ
施設の施設長
それでは、施設の方に...
父親
はい、すみませんッ....
父親
責任感が無いのは分かってますッ...泣
父親
でも俺はッ...この子を愛せませんッ!泣
父親
俺が愛した最後の人を奪ったこの子だけはッ...!泣
父親
すみませんッすみませんッ!泣
施設の施設長
いえいえ、この子は私たちにお任せください
父親
ありがとうございますッ泣
施設の施設長
瑠奈ちゃん、行くよ
琉奈(幼少期)
...パパ?
父親
ッ───...ごめんごめんなぁ
琉奈
(私は施設に入れられることになった)
琉奈
(私はずっとこの光景が頭に残っている)
琉奈
(大人の男の人が泣く光景なんて後にも先にもこの時だけだったから)
琉奈
(そして施設に来た私はこの世の地獄のような光景を目にすることとなった)
子供達
ッ!おかえりなさいませ施設長様....(震えた声を揃えて)
施設の施設長
フッ良いだろう
施設の施設長
今日から新しいガキが入ることになった
施設の施設長
挨拶しろ
琉奈(幼少期)
....??
施設の施設長
何だ、自分の名前も言えないのか!
ボコッ
琉奈(幼少期)
痛ッ!
施設の施設長
声は出るじゃないか、ほら言えよ
琉奈
(私を迎えたのは傷やアザだらけになった子供達の挨拶)
琉奈
(何かに怯えながらする挨拶はこれからの生活が地獄であることを物語っていた)
琉奈
(もちろんその予想は当たっていて施設の生活は地獄そのものだった)
パリーンッ
施設の職員
──────"!!!!💢
ドンッバンッ
子供
痛い!!!やめてよ!ウウッ
施設の職員
うるさい!
バンッ
琉奈(施設時代)
ッ""!ガタガタガタッ
琉奈(施設時代)
(次は私かもしれない)
琉奈(施設時代)
(怖い怖い怖いッ!)
子供達
ウウッ怖いよぉ泣
子供達
ヒック...もうこんな生活嫌だよ...
琉奈(施設時代)
こんな生活なら...
死んだ方がマシだよ
琉奈
(その施設の生活は小さな子供が死にたいと思うほどツラかった)
琉奈
(そんなある日私にとって救いとなる人物が現れた)
子供達
ッ!おかえりなさいませ施設長様...!ガタガタッ
琉奈(施設時代)
.....ガタガタッ
施設の施設長
フンッよろしい
施設の施設長
今日は新しいやつが来た
施設の施設長
挨拶しろ
莉奈(施設時代)
...莉奈です、よろしくお願いします
施設の施設長
声が小さい!もっと声を出せ!
ボコッ
莉奈(施設時代)
....
施設の施設長
チッまぁいい
施設の施設長
これからの生活に耐えられるといいなぁニチャァ
莉奈(施設時代)
.....
琉奈(施設時代)
.....
琉奈
(それが莉奈だった)
琉奈
(彼女は施設長にも屈することなく自分の意思を突き通していた)
琉奈
(私は莉奈とはすぐに打ち解けた)
施設の職員
──────"!!💢
琉奈(施設時代)
....怖いね莉奈
莉奈(施設時代)
そうだね琉奈
莉奈(施設時代)
でも大丈夫だよ私がいるから
琉奈(施設時代)
うん、分かってるよ莉奈
琉奈(施設時代)
莉奈がいれば安心だから
琉奈
(莉奈のお陰で私は死なずにすんだのかもしれない)
琉奈
(私はそんな莉奈みたいになりたい)
琉奈
(小さいことでも良い、誰かを救えるような存在になりたい)
琉奈
(だからこれからも一人前の魔法少女になるために魔獣を沢山倒していくんだ!)
琉奈
(それが私の大きな夢だ)
next 氷翠の過去