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ユイ

おはよー……ってあれ?

ユイ

もしかしてミカ、今日も休み?

マキ

うん

マキ

ミカの事なんだし、体調でも崩たんじゃない?

ユイ

(嘘、あれから1週間経ってるのに……)

ユイ

(メールの返事もまだ無いし、絶対におかしい)

マキ

そんなに心配なら見に行ってみる?

ユイ

えっ!?

ユイ

ミカの家知ってるの?

マキ

知ってるよ

マキ

だってミカとは幼なじみだからね

マキ

見に行ってただの風邪だと分かれば、安心できるでしょ?

ユイ

うん

マキ

じゃあ決まり!

マキ

放課後、ミカの家に直行ね

ユイ

ありがとう

ユイ

あ、授業始まっちゃう

今まで話していた生徒たちは、先生が教室に入ってきたのを見て席に着き始めた。

そのまま授業が開始され、テスト用紙が配られてゆく。

教科担任の合図で、小テストが始まった。

ユイ

うーん、

ユイ

やっぱり勉強しなかったから自信ないなぁ

マキ

ユイにしては珍しいね

マキ

もしかして、お下げちゃんの噂を確かめるため?

ユイ

え、何でマキがそのことを……

マキ

ミカから聞いたんだよね

マキ

日曜日のこと

マキ

ユイと一緒に、例の神社に行ったんだって

ユイ

ミカ、話してたんだ

ユイ

実はね、

ユイ

2人で神社に行って願い事をした時、ミカが虚ろな目で遠くを見つめてたの。

ユイ

今思うと、ちょっと様子がおかしかったのかも

ユイ

もしかして、お下げちゃんに呪われたんじゃないかな……

マキ

なに言ってんの

マキ

あるわけないじゃん、そんなこと

ユイ

だって、その日のメールもなんかおかしかったんだよ?

マキ

あのね、第一なんでユイは大丈夫でミカは呪われるわけ?

マキ

犯人がお下げちゃんだとして、彼女が呪うんだったら

マキ

一緒に行ったユイも呪うはずでしょ?

マキ

1人だけ呪うなんて、それこそおかしいじゃん

ユイ

まあ、そうだけど……

マキ

それもこれも行って確めれば分かることなんだら、今は忘れよう?

ユイ

そうだね

放課後。

私とマキは、予定通りミカの家に向かっていた。

家に着いてミカの姿を確認すれば、安心できるだろうと思ったからだ。

マキ

それにしてもさ、

マキ

ユイの願い事は叶えて貰えたの?

ユイ

うん

ユイ

ちゃんとね

マキ

ええっ!?

マキ

じゃあ、マジだったってこと?

マキ

”お下げちゃんの噂”って

ユイ

そうらしいね

ユイ

だって、これ見てよ

私は鞄から今日返された小テストを取り出した。

点数は30点中28点。

マキ

今日のテスト、結構難しくなかった?

ユイ

うん

ユイ

私は何も勉強しなかったんだけどね

ユイ

これがお下げちゃんの力なのかも

マキ

だとしたら凄いね

マキ

サキちゃんに続いてユイでしょ?

マキ

お供え物をすれば何でも願いを叶えて貰えるって、最高じゃん!

ユイ

でもあまり無理な願いはしない方がいいと思うよ

ユイ

罰が当たりそうだし

マキ

そうだね

マキ

私もやる時は気を付けるよ

そして、私達はミカの家に着いた。

ピンポーン、ピンポーン

ユイ

……出ないね

マキ

留守かな?

マキ

多分まだ親さん仕事出てるだろうし

マキ

だとしたらミカはどこに行ったんだろう

ユイ

あっ、

ユイ

でも空いてるよ?玄関

マキ

ほんとだ、入ってみるか

ユイ

え、いいの!?

ユイ

勝手に入って

マキ

いいよいいよ

マキ

ミカん家、こーいうとこいつも軽いから

ユイ

そうなんだ……お邪魔しまーす

お下げちゃんの噂

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