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女の子らしく、なんてクソくらえ サッカーしてるお兄ちゃんカッコいい!私もしたい! お母さんの服かわいい!私でも着れる? ピンクや赤が好き、可愛いから でも青も黒も好き、かっこいいでしょ? 私が、女の子がかっこいいと感じることはお母さんいわくダメなことらしい どうして?私のかっこいいは誰かに迷惑をかけるものなのですか? 昔から男の子が好きになる物が好きだった 女の子が好きになる物も好きだった メイクにプリキュア。リボンもぬいぐるみも好きだった でも黒いランドセルが欲しかったのも、たまにはズボンの制服を 着たかったのも私。戦隊モノに憧れたのも私。 そんな私を大人達は白い目でみた 「普通じゃない」 そう言って。 私が遊んで泥だらけになって帰って来るとお母さんは決まってこう言う 「○○で遊ぶなんて女の子らしくない。」 「もっとお淑やかにしなくちゃ」 「○○ちゃんを見習いなさい。」 って お父さんはこう言う 「ヒナ以外に女の子はいたのか?」 「世の中の女の子はぬいぐるみとかで遊ぶんだぞ」 「なのに外遊びが好きだなんて」 お兄ちゃんはこう言う 「俺は外遊びをしてもいいと思うけど、友達がいないところでにしろ」 「俺が友達に言われるんだよ」 「それに周りから変な目で見られるぞ」 それでも遊び続けた幼稚園。 卒園と同時に遊んでいた友達が一気に違う学校へ行ってしまった。 入学して数年はよかった。お転婆な女の子と思われているだけだったから。 他にも外で遊ぶ子がたくさんいたから。 でも4年生になった頃、みんなは途端に外に行かなくなった メイクに恋愛、プリクラとか買い物。そう言うものに興味を持つようになった そうして私は、独りになった。 独りは嫌だった。 みんなと一緒にいたかった このまま続ければ煙たがられるだけ。 それなら自分を殺してでも誰かといる方が... そこからはみんなに合わせるようになった。 短かった髪も長くして、苦手だったスカートも履いて、 必死になってみんなといようとした。 家族はそんな私を見て満足そうに笑った 「ほらね、これが女の子なのよ」 「やっと女の子らしいものに興味を持ったんだな」 「これで俺もいじられなくなる」 ねえ、私の"好き"はそれほど抑制されなければいけないものなのですか 女の子がサッカーをするのは、ズボンを履くのはいけないことですか スカートを履かなければ、リボンをつけなきゃ、お淑やかじゃなきゃ 女の子じゃないんですか そんな私の声は誰にも届かなかった 6年生。 体育館裏にひっそりと咲いているポピーを見に行くことが日課になった 裏だから薄暗いし湿ってるし、少し汚い でもそんなの気にならないくらい心地よい空間だった 私の唯一の心の平穏だった そんな時、あることが起きた いつものように体育館裏に行くとポピーがなくなっていた 犯人はわからない。 先生に伝えても 「へぇ」 という気の抜けた返事しか返ってこない。 そうして私の心の平穏は一瞬で崩れ去った 好きなことを我慢させられる日々。 "好き"を言うことも、私らしさも、自由な発言も出来ない。 まるで人形みたい。 決められた人生しか歩めない、操られていないと動けない マリオネット。 そんなマリオネットにも光が差し込んできた 自分の"好き"を、感情を文にして届けるアプリ。 ここでは"女の子"じゃなく"ヒナゲシ"でいれる 私のありのままの姿で 「ヒナゲシ」 これが私の名前。 ポピー(ヒナゲシ)が私の心の平穏だったように、 私も誰かの心の平穏になりたい。 そう思ってつけた名前。 アンチがいたっていい。 「変」って言ってもいい。 私の心の平穏は、ヒナゲシはあの雑草のように そう易々と折れないから。