小さな店の屋根の下で 雨が降り止むのを待っていた
彼女
少し俯きながら傘を差し出す彼女
その姿が可愛くて、愛おしくて
知らない間に 僕は彼女に溺れていた
次の日の晴れた空の下
彼女
彼女
僕
可愛らしく聞いてくる彼女
嫌だ、なんて言うはずも無く
僕
OKの返事をした。
雨は降らない
雨は降らない
中々、雨は降らない。
彼女と出会って何ヶ月も過ぎた
3ヶ月前に話した以来 僕達は会っていない。
雨が降っていた時もあったが 運良く傘を持っていた日だ。
君に会えない、という点では 運は悪いけれど。
友達に話を聞いた
友達
その瞬間
流れていた時間が
僕の中で止まった
それから何年も経った
雨は降らない
僕の時間は流れない
雨が降った
君は居ない
「あ、よければどうぞ…!」
あの瞬間だけが記憶に残ったままだ
いつかは止む雨みたいに この記憶が消える事は無い。
また彼女が来てくれるなら
話しかけてくれるならば
いつまでもその日を待ち続けよう
今度は雨の日じゃなくて
2人で笑い合えるように
「あの、もしかして」 って一言だけでいいからさ、 話しかけて
晴れの日に会おうよ
雨が好きだ
でも僕は 君の事の方が好きだ
晴れの日に 君の笑顔をまた見れる日を
僕はいつまででも 待ってるからさ
コメント
5件
切ない…
わぁ…っ、何か…切なくて、私の大好きなストーリーです!!(*^^*)