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夜空を見上げるのが、昔から好きだった。 何も語らない星たちが、なぜか自分のように思えたから。
いふ
いふは、ひとり静かに息を吐いた。 その背後から、小さな声がこぼれる。
ステルラ
いふ
静かに佇む少年。 彼の髪は夜のように青黒く、 目は星のように淡く輝いていた。
ステルラ
いふ
ステルラ
いふ
ステルラ
その言葉は、いふの胸に静かに響いた。 誰にも話さなかった夢。 誰にも言えなかった孤独。
いふ
ステルラ
ふたりで見上げた空には、星がひとつ―― 確かに瞬いていた。
【第五話 了】