時は大正時代
当時、1923年頃のお話。
春緒
んーっ…!!
花村 春緒 ハナムラ ハルオ
どこにでも居る女子大生です
春緒
よく寝たなぁ…
洋菓子店で働く パティシエになりたいのです
東京は、とっても穏やかです 関東大地震がなかったかのようにね
私の両親は、 地震に巻き込まれていなくなった。
春緒
思い出すと悲しいなぁ…
春緒
はぁ……
コンコン
ドアを叩く音がする
春緒
誰だろ…?
私は扉を開けた
春緒
はい…?
紀美
遅いですわ!
紀美
何してましたの!!
春緒
え?あれ?
春緒
紀美?
紀美
今日2人で
喫茶店行くって
言いましたわ!
喫茶店行くって
言いましたわ!
春緒
あ
春緒
ごめんごめん!
忘れてた〜!
忘れてた〜!
紀美
…まあ、行きましょう!
春緒
…うん!!
喫茶店
店員
御注文は?
紀美
珈琲で!
春緒
オムレツライスで!
オムレツライスとは
オムライスのことである
当時はそう呼ばれていたらしいです。
紀美
え!?
紀美
食べるのね…?
春緒
うん
春緒
なんかお腹すいちゃった笑
紀美
そう笑
店員
以上でよろしいですか?
紀美
はい
あ、そうだ
紹介が遅れちゃった
この子は 姉小路 紀美 アネコウジキミ
名字で察したかもしれないけど
貴族。
結構いいところでお金持ち
紀美
ここの珈琲
美味しいのよ!
美味しいのよ!
春緒
そうなのー?
春緒
一口頂戴?
紀美
どーぞー笑
春緒
春緒
ほんとだ!美味しいね!
紀美
オムレツライスも頂戴?
紀美
紀美
ここの店のもの
とっても美味しいわね笑
とっても美味しいわね笑
春緒
だね笑
春緒
また来よう?
紀美
そうね
紀美
そろそろ暑くなるわね〜
春緒
そうだね…
春緒
暑いの
好きじゃないのになぁ…
好きじゃないのになぁ…
紀美
…!!
紀美
ねぇ!春緒
春緒
ん?
紀美
私の家に来ない?
春緒
紀美の家に?
紀美
そうよ
春緒
え、でも…
紀美
?
春緒
いいの?私みたいな
庶民が行っても…
庶民が行っても…
紀美
そうね…
紀美
お父様が厳しいのよ…
春緒
政治家だっけ?
紀美
そう。
紀美
うーん…何とかして
誤魔化せないかしら。
誤魔化せないかしら。
紀美
紀美
あ!!
春緒
ん!?
紀美
お母様はとっても
優しいの!
優しいの!
春緒
う、うん?
紀美
お母様の親戚って
いえばいいのよ!
いえばいいのよ!
春緒
えええぇ
紀美
大丈夫!
紀美
お母様なら
悪ノリしてくれるわ!
悪ノリしてくれるわ!
春緒
あ、そうなの…ね。
紀美
絶対だから安心してね!
春緒
うん!
紀美
とりあえず名字を
花村じゃなくて
早乙女って偽って頂戴
花村じゃなくて
早乙女って偽って頂戴
春緒
了解
紀美
さ、行きましょ!
姉小路家 到着
紀美
紀美
ただいま帰りましたわ。
紀美
お父様、お母様。
紀美の母
おかえりなさ〜い
紀美の母
…?
紀美の母
紀美、こちらの方は?
紀美
あのね、私の友達なんですけど…
紀美の母
なるほど、わかったわ!
紀美の母
さ、中に入って!
春緒
(緊張する…)
春緒
春緒
!!!
春緒
(アンティークなものが
沢山ある…)
沢山ある…)
春緒
(凄い!
カメオが付いた椅子だ…)
カメオが付いた椅子だ…)
春緒
(机の上には
シャルロットに
モンブランに
マドレーヌや
マロングラッセ…)
シャルロットに
モンブランに
マドレーヌや
マロングラッセ…)
春緒
(どれも美味しそう…)
紀美
こっちよ
春緒
あ、うん!
続きはまた今度。 (書くかもわかりません)