縁の短編ストーリー集

注意

BL要素 utit様のnmmn 縁（投稿主）の描いたイラスト が含まれます

そして、今回とある2人のキャラのアイコンを、フォロワーのりりあさんからいただきました！

りりあさん、本当に有り難う御座います！

では、番外編へどうぞ！

真冬視点

僕は今日、彼方さんと出かける約束をしていて、駅前で待っていた

付き合ってから初のお出かけだから、楽しみすぎて約束の一時間前に家を出てしまった

すると、僕の座っていたベンチの近くで子どもの泣き声が聞こえた

少し辺りを探ってみると、近くに小さな男の子がいた

そう言ってその子が顔を上げた途端、僕はとてもビックリした

彼方視点

今日は真冬と出かける予定があるから、俺は予定の時間より少し早めに外に出た

突然後ろから声をかけられて、振り向いた

でも、そこには誰もいない

くいっと服を引っ張られて、声の主が下にいることに気づいた

そこには、目に涙を溜めた男の子が1人立っていた

ただ、俺が驚いたのは……

見た目はどこからどうみても彼方さんだけど、性格は真逆のようだ

そういうと想空くんは、僕の着ていたカーディガンの裾を掴んできた

少し冷静になって考えてみると、いきなり幼児化なんてありえないし、よく見たら少しずつ真冬と違うところがある

すると、想空くんは急に辺りを見回した

透真は少し考えてから、はっとしたような顔をした

そして俺の顔を指差した

ヴーッ、ヴーッ…

ピロンッ

『俺いまその子の弟といる』

『今からそっち行く』

その後彼方さんから送られて来たのは、僕がさっき送ったような、小さな子どもの写真

少し待ってると、彼方さんが想空くんの弟くんを連れてやってきた

弟くんの見た目が僕に似てるのは、2人を待ってる間に聞いたからわかってたけど

まさか、こんなにも似てるとは思わなかった

すると遠くの方から、2人を呼ぶ女性の声が聞こえて来た

彼方さんがその場にしゃがむと、透真くんは彼方さんに抱きついた

透真くんは彼方さんにしばらく抱きついていると、手を振りながらお母さんとお兄ちゃんの元へ戻った

僕はスマホにある想空くんの写真を彼方さんの隣にやってみる

…うん、やっぱりすごく似てる

心なしか、彼方さんはまんざらでもないような表情をする

僕は、さっき想空くんと撮ったツーショット写真を眺めた