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湊(みなと)
さよならは貴方から言った。
それなのに貴方は頬を涙で濡らしてしまう。
そうやって昨日の事も消してしまうなら、もういいよ。
笑って。
アネモネの花束を抱えて歩いた。
意味もなくただ街を見下ろした。
そして、アネモネの花束を置き去った。
残るのは「もういいか」という気持ちだけ。
空っぽでいよう。それでいつか、憂鬱でメランコリーな気持ちでさえも勝るような悩みを抱える。
”愛”はみんな良い物だと謳うが、はるか遠い雲の上では濁りきって見えない。
愛なんてただの幻想で、実際はあまり良い物じゃない。
愛みたいな遠く描いてた日々を語ったって、貴方と私の関係はいがみ合ってきりがないな。
なら、言ってしまおう。出来れば、笑いあって。
華(はな)
笑って分かり合ってから「さよなら」を口にしたかったけれど、
語り合って、分かり合えなくて、お互いに失望してから
哂いあって
お互いに
また
「さよなら」
その一言を放った。
moka
moka
moka