『太陽の君』

初めまして

原 菜奈です (ﾊﾗﾅﾅ)

名前からして陰キャな私は

学校でも

クラスでも一人ぼっち

いわゆる

『陰キャぼっち』です

そんな私にも

お付き合いさせて いただいてる方が居ます

清水 雅 くん (ｼﾐｽﾞﾐﾔﾋﾞ)

清水くんは

成績優秀

スポーツ万能の

文武両道の男の子

これだけでも凄いのに

顔までカッコいいなんて

完璧な男の子

そんな男の子と

勉強と家事が

人より少し出来るぐらいの

私が付き合っているなんて

自分でも驚いている

でも

自分より驚いているのは

周りの人たちだろう

清水くんは

簡単に言うと

『モテる』

そんな彼が

私みたいなのと付き合っていると 知った周りの人は

私への当たり方が以前より

強くなった

正直辛い

自分でも分かっている

私より可愛い子だったり

私より頭がいい子だったり

私より家事が得意な子だったり

そんなのたくさん居るに 決まっている

自分でもわかっている事を

周りに言われるとより辛くなる

そんな事を知らない彼は

いつものように話しかけてくる

ある女の子からこんなこと言われた

この時ばかりは どうしようかと思った

清水くんは、何故私と 付き合っているのだろう

こればかり考えていた

でもある日知ってしまったんだ

あの時は体育祭の帰りだった

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

ﾀｯﾀｯﾀｯ

この時に清水くんの気持ちが 分かったんだよね笑

それじゃぁ伝えに行こうか

ﾀｯﾀｯﾀｯ

あぁ

やっぱり好きだな

言った言った

これで私も

清水くんも

辛い／嫌

こんな思いをしないで済むんだ

少しの間は

私が馬鹿にされたり

笑われたりするだけ

私なら大丈夫

けして清水くんに害が及ばないよう

私が振られたと噂を流せばいい

例え嘘の気持ちだったとしても

私は

『清水くんが大好きでした』

ｻﾞｯ

「ｷﾞｭｯ」

「ﾁﾕｯ」

ﾀｯﾀｯﾀｯ

...

「ﾁｭｯ」

勘違いは誰でもある事

それに自分に自信が無いことも

そんな私を彼は見つけてくれて

愛してくれて

「キス」 してくれて

そんな彼とこれからも一緒に 過ごせたらいいな

周りからの風は強いかもしれない

周りからの視線は私の心を ズタズタにするかもしれない

でも

2人なら大丈夫

そう言ってくれたから

ありがとう