数日後…
私は吏空と朔屡とお昼を食べるのが 当たり前になっていた。
さくり
さくり
吏空(りく)
さくり
吏空(りく)
朔屡
吏空(りく)
さくり
朔屡
さくり
どこが優しいのかいまいち分からない。 これが"普通"ってお母様に教えられたから。
朔屡
朔屡
さくり
突然、私の喉の中に 喋りやすくなるものが入った。
さくり
吏空(りく)
吏空(りく)
さくり
朔屡
さくり
その時、私は"はじめて"笑った。
感情も。好き嫌いも。 何もかもわからないまま、あの日を迎えた。
朔屡も。私も。 吏空大好きっ子で幼馴染み。
だから、まさか…
さくり
ブランコに乗っていた私を庇って 頭をぶつけるなんて。 思ってもいなかった。
しかも彼がなったのは 記憶喪失。
どうやら学校に入学してからの記憶が無いらしい。
授業等の記憶はあるのだとか。
吏空(りく)
吏空(りく)
さくり
記憶喪失になった彼に こう伝えたい。
あのね、私喋れるようになったんだよ って。 頑張って伝えなきゃ。
さくり
吏空(りく)
さくり
吏空(りく)
さくり
吏空(りく)
まるで自分のことかのように喜んでいた。
朔屡
朔屡が飛び出してきた。
吏空(りく)
吏空(りく)
朔屡
さくり
朔屡との再開で喜んでいる。
吏空(りく)
朔屡
さくり
さくり
吏空(りく)
朔屡
さくり
さくり
さくり
朔屡
吏空(りく)
さくり
私はいつの間にか 泣いていた。
これが悲しいという感情? それとも嬉しいって感情? わかんないよ、私。
さくり
朔屡
さくり
朔屡が私の涙に触れた。
そして…それを舐めた。
さくり
吏空(りく)
朔屡
さくり
意味がわからなかった。 なんで悲し涙じゃないのだろう。
朔屡
さくり
なるほど。普通の涙は しょっぱいのか
勉強になった。
吏空(りく)
朔屡
朔屡
さくり
翌日。 吏空が記憶喪失になったのを 先生から話された。
その吏空は今来ている。 来て大丈夫と先生に言われたのだとか。
さくり
朔屡
さくり
さくり
それと…。
私がちゃんと話せるように なったことも話された。
新しく沢山クラスメイトができた。 嬉しかった反面、吏空に片思いしてた子が可哀想だと思った。
感情はまだわかんないけど… 今は吏空の記憶喪失の解決法から探らねば
と思った私と朔屡だった
END
さくり
さくり
さくり
さくり
コメント
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どっちでも!