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ある日、ウイルスによって町は崩壊した。
道を彷徨っていたところを..
プレッパーという男に助けられて、
隠れ家にしばらくの間、避難を...
時が経つにつれ、それが罠だと気づいた俺はそこから''逃げだした''
..................
...博士から託されたワクチンを何としてでも届けなければいけない
避難開始まで残り約22分...
これを逃せば、俺は町とともに吹き飛んでしまう...
俺の''最後の物語''を見ていってくれ
エレベーター内にて
B2階へと向かう
イーサン
徐々に下っていく...
ブォォォォォォォ......
''ゴンッ''!
イーサン
イーサン
ギギッゴゴゴゴゴゴ...
イーサン
ポチポチポチポチポチポチ
B2階のボタンを何度も押す
イーサン
イーサン
イーサン
ギギギ!ゴゴッゴコゴゴ
イーサン
イーサン
ドンッ!!
イーサン
大きな音ともに、少しの''浮遊感''を感じた
イーサン
エレベーターとともに真っ逆さまに落ちていく
床の上で横になり、衝撃を出来るだけ和らげようとする
イーサン
'ドガンッ'!!!
あ...
一人の大人が子供を抱えて走っている
子供は足が動かないようだ
イーサン
イーサン
イーサン
ジョン(イーサンの息子)
ジョン(イーサンの息子)
タッタッタッタッタッ
軍人
軍人か?
イーサン
イーサン
ジョン(イーサンの息子)
軍人
イーサン
イーサン
軍人
イーサン
何を...言ってるんだ?
イーサン
軍人は銃を冓える
イーサン
''ド''ダダダダダダダダダダッ!!!
イーサン
ジョン(イーサンの息子)
2人とも、谷底の川へと落ちていった
ああ...そうか、また....
また、失ったのか
場面は家の中へと移り変わる
あれ?何処だここ?
イーサン
イーサン
イーサン
イーサン
え?..カーラ?
カーラ
イーサン
リビングへと移動する
イーサン
カーラ
イーサン
カーラ
イーサン
椅子に座り...
イーサン
朝食を食べる寸前で、
壁に掛かっている''時計''を見る
イーサン
イーサン
イーサン
一瞬、頭に電撃の様なものが走る
ガシャンッ(ナイフとフォークを落とす)
時刻は12時30分を指していた
イーサン
イーサン
イーサン
椅子から立ち上がる
イーサン
イーサン
イーサン
イーサン
イーサン
突然、体が真っ白な光に包み込まれる様な感じがした
イーサン
バチッバチン!(火花が飛び散る)
イーサン
イーサン
イーサン
11時42分...
イーサン
ゆっくりと起き上がる
イーサン
イーサン
イーサン
イーサン
イーサン
イーサン
イーサン
頭を手で抑える
頭痛がとにかく酷い
視界も...ちょっと変な感じだ
イーサン
イーサン
少しでも速く前へと歩む
ゾンビ(軍人?)
イーサン
ゾンビ(軍人?)
銃を冓える...
''ボガンッ''!!
イーサン
イーサン
イーサン
イーサン
喉が...焼ける
口の中も気持ち悪い感じだ...
イーサン
イーサン
通路の先にあった扉を開けた後...
イーサン
イーサン
懐中電灯の光を頼りに、暗闇の中を進む
重い扉を開けると、見慣れた光景が広がっていた
イーサン
イーサン
周囲を見渡す
イーサン
ゾンビ(?体)
イーサン
発煙筒を投げる
ゾンビらは光と音に反応し、群がって行く
その隙に、俺はヴィクトリア駅へと向かった
ゾンビ(λ変異体)
ホームから線路へと降りる
11時47分...あと13分で避難は開始だ
イーサン
ドス、ドン、ドン!!
ヴォアアアアアアアアアヴアア!!
イーサン
雄叫びが、猛スピードで迫ってくる
地震でも起きているかの様に、トンネル全体が小さく揺れているのを全身で感じた
イーサン
イーサン
イーサン
やがて、その声の主が姿を表す
ゾンビ(λ変異体)
イーサン
イーサン
イーサン
ショットガンの狙いを定める...
''ドァンッ!''ドァンッ!!
腹部に命中
ゾンビ(λ変異体)
イーサン
ショットガンの弾を込め直す
ゾンビ(λ変異体)
''足を狙うんだ''
次の瞬間、ゾンビは俺の方に飛びかかってきた
イーサン
奇跡的に左に避けることに成功した
だが、ゾンビからの攻撃は止まない
イーサン
イーサン
ゾンビ(λ変異体)
左腕を大きく振りかざし、地面を叩きつけてくる
ガシャンッ!!
イーサン
イーサン
''ドァンッ''!!
素早く後退し、足に一発ぶちかます
ゾンビ(λ変異体)
衝撃でゾンビはそのまま、トンネルの壁に背中側を打ち付ける
すぐさまにオクスフォード駅に向かって走る
タッタッタッタッタッ
11時56分...57、58...
こんなに命懸けで走ったのはいつ頃からだろうか...
こんな狂った世界になる前ではあり得なかったことだ...
もう、助かるんだ...
やっとだ...
イーサン
脱出、出来るんだ
内心、もう戦いは終わったように感じた
59...
オクスフォード駅を出て、避難場所へと...
ソンドラ・ケリー
ソンドラ・ケリー
ゾンビ(?体)
ドドドドドドドドドド!!!
ゾンビ(?体)
ソンドラ・ケリー
梯子を伝って、ヘリコプターへと乗った
イーサン
数分後...
ソンドラ・ケリー
操縦者
ソンドラ・ケリー
そんな会話が聞こえてる最中...
外で1人の''子供''がこちらへと走ってくるのが見える
イーサン
イーサン
ソンドラ・ケリー
???
???
ソンドラ・ケリー
梯子を下ろし、子供を乗せる
ソンドラ・ケリー
操縦者
ヘリが飛び立つ
結局、俺と子供の2人だけが生存者らしい
ヘリコプター内にて...
ソンドラ・ケリー
イーサン
???
ソンドラ・ケリー
ソンドラ・ケリー
???
???
ソンドラ・ケリー
ソンドラ・ケリー
ソンドラ・ケリー
ソンドラ・ケリー
ソンドラ・ケリー
そんな会話が終わって数分後...
???
子供は酷く怯えて、恐怖しているように見えた
イーサン
グゥゥゥ...という音が子供の腹から聞こえた
???
イーサン
???
非常用持ち出しバッグからチョコバーを取り出し、子供に見せる
???
???
イーサン
子供は美味しそうに食べる
よほどお腹が空いていたんだろう
イーサン
イーサン
マイロ
イーサン
ガチャ..(ドアを開ける音)
???
???
車椅子に座っている1人の男が隠れ家にいた
ボックスの中を物色しているようだ
???
???
そう言うと男は...
[関係者以外立ち入り禁止]と書かれたドアを開けて、中に入った
部屋の壁には、ロンドン中の監視カメラの映像が映し出されており、
銃や食料もたらふく置いてある
???
???
???
???
???
プレッパー
プレッパー
アンドレ(プレッパー)
アンドレ(プレッパー)
アンドレ(プレッパー)
アンドレ(プレッパー)
アンドレ(プレッパー)
アンドレ(プレッパー)
アンドレ(プレッパー)
アンドレ(プレッパー)
アンドレ(プレッパー)
アンドレ(プレッパー)
アンドレ(プレッパー)
アンドレ(プレッパー)
アンドレ(プレッパー)
グラスに酒を注いだ
12時35分を界に、町は消し飛んだらしい
ヘリコプターが到着した後
俺らは避難所へ...
やっと安息の地に着いたんだ...
.........
とはいえ、俺は家族を失った
カーラに...ジョン...
この心の傷はとてつもなく深い
どうすればこの傷が癒えるのだろうか?
俺はどうしたらいいんだ?
その思考ばかりが頭の中を埋め尽くす
数ヵ月後...
ピーター博士の作ったワクチンを元に、治療薬が完成した。
''彼は素晴らしい博士だ'' と称賛されていただとか。
それと共に隔離されていた人間の治療に成功した。
人類が築き上げた科学技術は改めて凄いものだと実感させられたよ
''備えの無い奴は死ぬ''
ふとした瞬間にプレッパーに....いや
アンドレ・ゼノールという男に教えて貰った言葉が蘇ってくるんだ
もしかしたら名前は間違えているかもしれないが...
多分、合っていると思う...
あの時、あの行動をしていたら...だとか
ああすれば良かった...とかばかり考えてしまうんだ
この痛みと共に生きていかなきゃならない...
この先もずっと
パタンッ(本を閉じる音)
お爺ちゃん
陸斗
お爺ちゃん
陸斗
陸斗
お爺ちゃん
陸斗
陸斗
お爺ちゃん
時刻を確認する
お爺ちゃん
お爺ちゃん
陸斗
お爺ちゃん
その後、2人は眠った