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11 - 真相。

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2022年10月05日

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牛沢

ああ〜かわいいなぁ〜

ガッチマン

うっしー、顔が溶けてるよ

ガッチマン

嬉しそうだねぇ

二人を家に呼んだのだが

動物好きのうっしーは ずっと猫を構ってばかりだ。

ガッチマン

まさか猫を拾ってるとはね

キヨ。

雨の中可哀想でしょ

キヨ。

見てみぬふりはできないよ

ガッチマン

優しいんだね

昨日あったことは一通り話した。

と言っても猫を拾ったことだけだけれど。

牛沢

猫はいいよな

牛沢

気まぐれだけど

キヨ。

そうだね

キヨ。

寂しさが薄れていく気がするよ…

牛沢

え?

牛沢

どういうこと?

キヨ。

え…?

キヨ。

あ…

ガッチマン

寂しかったから休んでたの?

ガッチマン

詳しく教えてくれる?

もともと言うつもりではあったので その質問には驚かなかったが

切り出し方をミスしたような気がした。

キヨ。

俺さ…

キヨ。

言わないほうが良かったかな…

牛沢

もしかしたらそうかもしれないけど

牛沢

その時言ったお前の言葉は
本音だったんだろ?

俺の言葉一つ一つに 丁寧に相槌をしてくれる。

最初は半信半疑で聞いていた二人も

俺が見せるただならぬ雰囲気に 理解をしてくれたみたいだった。

ガッチマン

俺らが理解ある人間で良かったな

キヨ。

それはそう思うよ

キヨ。

ありがとな

牛沢

その人が消えて抜け殻になったか?

牛沢

どんだけ好きなんだよ

キヨ。

どんだけって…

キヨ。

まず可愛いでしょ

キヨ。

あと、不器用

キヨ。

すぐ怒って不貞腐れるし

キヨ。

それから―

自分の記憶を辿っていくうち、 その目からは涙がこぼれた。

黒猫

ニャー…

牛沢

あ…ちょっと…

俺のその姿を見て 猫が足元にすり寄ってくる。

キヨ。

お前…

ガッチマン

慰めてくれてるみたいだね

ガッチマン

優しいじゃん

牛沢

それにしても慣れてるなぁ

牛沢

凄いわ

そっとその頭に手をやると

撫でてと言わんばかりに 頭をこすりつける。

ガッチマン

いい相棒ができたみたいで良かったね

ガッチマン

その人のことは忘れられないだろうけど

ガッチマン

立ち直るきっかけにはなるんじゃない?

キヨ。

うん

キヨ。

そうだね…

牛沢

じゃあ今日は朝までゲームだな!

キヨ。

は!?

キヨ。

俺聞いてないけど?

牛沢

だって言ってないもん

牛沢

お前が元気ないから

牛沢

俺らなりに元気づけようとしてんだよ

牛沢

感謝しろよ?

キヨ。

うわー…

キヨ。

恩着せがましい…

ガッチマン

キヨが腑抜けてると

ガッチマン

俺らまで辛気臭くなるからさ

確かにそうだった。

自分で言うのもなんだけど

俺がいつも騒いでいて それを周りがツッコんで。

ムードメーカーのような存在。

それがこんな様子じゃな…

キヨ。

…ありがとな

キヨ。

立ち直れるように頑張る

キヨ。

そいつもいるしな

またうっしーのそばで寝転がっている 猫に目をやる。

ぽっかり空いた穴に そいつがスッと入ってくれればいい。

牛沢

……

ガッチマン

……

しんみりとした俺の雰囲気に 二人は黙ってしまった。

ガッチマン

とにかくさ

ガッチマン

なんかあったときは頼ってよ

ガッチマン

友達なんだから

牛沢

そうだぞ

牛沢

さて、やりますか

牛沢

ガッチさん、何やるつもりで来たの?

ガッチマン

そりゃあもう!

ガッチマン

このホラーゲームですよ

牛沢

うわぁ…

牛沢

俺帰っていい?

ガッチマン

だぁめ

ガッチマン

今日は3人で朝までやるんだから

キヨ。

…ふっ

いつもの二人に戻ったところを見て

俺は思わず笑ってしまった。

ガッチマン

キヨも

ガッチマン

オールでホラゲーだよ!

キヨ。

何はしゃいでんのよ

ガッチマン

もちろんやるよね?

ガッチマン

やるよね!?

キヨ。

わかったわかった!

キヨ。

やるから

キヨ。

うっしーも帰るなよ

牛沢

うへぁ

俺の気持ちも少し落ち着き、 それから朝までゲームをした。

猫に邪魔をされながら。

TO BE CONTINUED…

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