コメント
1件
夕日の例えが本当に美しくて、的確で、思わず唸ってしまいました 自分が本当に辛い時、何気なくいつも見ているものや、自然の中から力を貰うことも多いよなぁ、と気付かせていただきました☺️ 一つ一つの言葉の選び方が、丁寧で素敵でした…!!
別に友達が居ないわけじゃない。
私の周りにはいつもそれなりの 人がいるし
想像しいた程までは きらびやかでは無くとも
だからと言い 残念で落ち込むほどまで凄惨な 学校生活でもない。
まぁ言わゆる 「フツー」ってやつかな?
でも、たまに たまにだけど
突如涙がこぼれる時がある。
自分の意識とは関係なく。 まるで 月の引力によって潮が満ちるように また、潮が引くように。
そこそこ楽しいはずなのに。
なぜか、 悲しい時がある。
無理して笑顔を作る時がある。
私は居ても居なくても いいんじゃないか?
私の変わりは誰でもいいんじゃない?
そんなことを考える私を 私は嫌っている。
陸
凛
そんな気持ちになった時 私はいつもここに来る。
陸
同じクラスの陸の家は 大きなお寺だ。
お寺は山の上にあり、 夕方になるととっても夕日が綺麗だ
凛
陸
凛
陸
凛
そう言い残すとゆうゆうと 陸はお寺の影に消えていく
夕日を見上げながら 私は半年前の出来事を思い出す。
佳代子
その日はどうしようもなく 悲しい気持ちが込み上げていて 私は1人で帰っていた。
凛
佳代子
佳代子
凛
凛
佳代子
佳代子
そのお寺が陸の家なんて事はその時は知らなかった。
凛
歳は60後半くらいだろうか? 目の前のおばあさんに歩を合わせ私達は歩き出した
佳代子
佳代子
凛
佳代子
凛
私は急いで目を擦る
佳代子
凛
凛
佳代子
凛
凛
凛
凛
佳代子
佳代子
凛
佳代子
凛
佳代子
私達はそれからは無言でただひたすらに歩き続けた
凛
佳代子
凛
私たちの視界の前には とっても大きな夕日が広がっていた。
佳代子
凛
佳代子
凛
佳代子
佳代子
佳代子
凛
佳代子
佳代子
佳代子
佳代子
佳代子
そこまで言いきったおばあさんの顔は どこか寂しく でも どこか嬉しそうだった。
陸
凛
陸
陸
凛
陸
凛
陸
空から夕日は消えていた。
けど、きっとさっきまであった夕日は どこかにいる誰かの 役には立ったのかな?
私の心は軽くなり
明日はいい事が起きそうだ!
そんなことを思いながら 家へと向かって歩き出した。
私は笑っていた。