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明星の自宅
寝室
暑い
寒い
お腹すいたなぁ
気持ち悪
今何時やろか
頭ぐらぐらするわぁ
眠いなぁ
ずっとこのままでいたいなぁ
あーでも
樋宮 明星
樋宮 明星
寂しい
どこか他人事みたいに感じながらも
その言葉は
熱にうだった頭の中に
ずっとおる
樋宮 明星
樋宮 明星
樋宮 明星
暑い寒い
まるで体が鉛の塊みたいや
重くて重くて
一呼吸すらもだるいわぁ
樋宮 明星
樋宮 明星
ぐるぐると
思考がまわる
いろんなやつが好き勝手に喋っとって
でもそれ全部が俺自身なんやって
ぼーっと眺めている自分がおる
樋宮 明星
ガチャっ
そのとき
少し遠くて玄関のドアが開く音がした
樋宮 明星
樋宮 明星
おぼろげな記憶から今朝のメッセージを思い出す
樋宮 明星
樋宮 明星
コンコン
控えめなノックのあと
綾戸 恋
いつも通りの口調で入ってきた恋くんと
樋宮 明星
樋宮 明星
その後ろから
樋宮 明星
樋宮 明星
樋宮 明星
マスクをつけた女の子が1人
シロ
樋宮 明星
樋宮 明星
ぐちゃぐちゃだった思考は
嘘みたいに
途端にまっさらになりおって
シロ
不機嫌そうにそっぽ向く
その姿に
ただただ釘付けになった