一覧ページ

青春ドロボーの、“最高の友達”。

第9話 - 第九話

754

2025年05月30日

#atmz

#akpr

#ktytg

虹椿。📣❤️推し

主。

みなさんこんにちはっ！！

主。

更新遅くなってすみません、最近少しやることが多かったので、、、

主。

改めまして、こちらは『青春ドロボーの、“最高の友達”。』の第九話ですっ

主。

注意事項等は第一話を確認

主。

それでは、行ってらっしゃいませっ！！

俺がシャワーを浴び終えて部屋に戻ってくると、そこではMzが部屋に置いてある漫画を読んでいた

お風呂上がったよー、その漫画昔流行ったよね

なんか懐かしくなって読んじゃった

わかる、そういうのって定期的に読み返したくなるんだよな

そうそうw

俺と会話をしながらMzは読んでいた漫画を本棚に戻し、ベッドに腰掛ける俺の隣にちょこんと座る

（なんていうか、無防備だな、、、）

（意識されてないからなんだろうけど）

時間的には一応まだ起きててもいいと思うけど、このあとどうする？

今日ちょっと頭使って眠いからAt待ってから寝ようと思ってた

待たなくて良かったのにw

なんか似たような会話旅行の時もしたな

確かに

一緒だなw

そう言ってMzは笑うが、俺からしてみれば今の状況と旅行の時は何もかもが違いすぎる

（旅行の時は、こんなにMzのこと好きになるなんて
思ってなかったな、、、）

At？

ごめん、ぼーっとしてた

俺もレポート修正したりして疲れたし寝ようかな、、、

Mzはベッドと敷布団どっちがいい？

敷布団は慣れてるけど、ちょっとベッド使ってみたいかも、、、

いいよ、ここで寝な

そう言って俺が普段自分が使っているブランケットをめくってやると、 Mzは嬉しそうにもぞもぞと布団に入っていく

へへ、ベッドだぁ、、、

あ、でもオレがベッドってことはAtは敷布団、、、？

そうなるけど別に俺はあんまりこだわりないから大丈夫だよ

そっか

俺の言葉に返事をしながらMzは眠そうに瞳をとろけさせて、眠る準備にはいる

ねぇAt、いやだったらいいんだけどさ、、、

どうかしたの？

オレ、きょうあの子にいろいろいわれたのもあって
ちょっとさびしいから

いっしょにねたい、、、

！！

俺はMzに完全に心を許しているし、一緒に寝ること自体にはなんの不都合も不満もない

（ただ、、、）

先ほどMzの風呂上がりを見ていろいろと思うところがあったというのもあって、自分の理性がちゃんと持つか心配だった

（どうしよう、、、）

自分の理性がちゃんと持つか考えている俺を見ながら、 Mzはぎゅ、と俺の服をつかんで寂しそうな顔をする

やっぱり、、、いやだった？

いやならいいんだよ

ちゃんと1人でねるから、、、

口ではそう言っているものの、俺の服を握る手に力を込めたMzは不安げに瞳を揺らしていた

（好きな子にこんな顔はさせられないよな、、、）

いいよ

ほんと！？

俺の了承を聞くとMzは嬉しそうにとろりと笑って、俺を自分と同じ布団の中に引き込んだ

わ、

At、ありがと！！

そう言って俺にぎゅ、とひっついてくるMzに、どうしようもなく心臓が暴れ出してしまうのは仕方ないと思う

（眠い時のこいつ、ほんと心臓に悪いよな、、、）

（がんばれ、俺！！）

次の日、俺は案の定寝不足の状態でご機嫌なMzと大学に向かっていた

（うう、ねむ、、、）

（昨日全然眠れなかった、、、）

なんか朝にこの道歩いてるの新鮮だなー

そもそもこの道使ったのも近所のファミレスに行った数回ぐらいだもんね

そうなんだよな

2人で雑談しながら大学への道を歩いていると、最近三日に一回くらいの頻度でお泊まりをしているKtyとTgが後ろから声をかけてきた

Kty

Atちゃんおはよー、今日はMzちといっしょなの？

AtくんとMzたんもお泊まり会だったのー？

昨日急に雨降り出したからAtの家に泊めてもらったんだよな

うん、俺も普通にMzと一緒にいたかったし、、、

お前最近いつもそれだよな！！///

Kty

Atちゃん言うねー

普通に思ったこと言っただけだけど、、、

Atくんってそういうとこあるよね

そういうとこってどういうとこ、？

昨日の心臓に悪いMzのせいで寝不足でぼーっとしていたこと

普段この道は、Ktyと2人かKtyTgと3人で通るところで、 Mzがいない状態に慣れきってしまっていたこと

これらが重なって、俺は盛大にやらかしてしまった

そりゃ誰だって好きな子ともっと一緒にいたいと思うのは当たり前、、、

Kty

あ

はあああああ！？///

……あ

す、好きな子って、、、///

Mzは誰にも譲りたくないから、いつかはちゃんと告白するつもりだった

（けど）

（流石に今言うことになるとは思ってない！！）

（まだMzのこと全然口説いてないし、これ絶対フラれるよな）

（心の準備できてないし、今フラれるのは無理！！）

え、っと俺急用思い出したから

ちょっと先に大学行くわ！！！！！！

俺はここ最近で一番の声を出して、小学校の時選抜リレーの選手になるために鍛えた全速力のダッシュでMzの前から逃走した

Kty

あ、Atちゃん！？

お化け屋敷の時も思ったけどやっぱAtくん足速ぁ、、、

え、え、ええ！？///

Atの家に泊まった翌日、Atの好きな子が自分かもしれないという事実が発覚して、耳を疑う自分と今までの苦しみを全部凌駕する幸せが得られるかもしれないと期待する自分でパニックを起こしていると、Atは走って大学に行ってしまった

え、え、ええ！？///

追いかけようとしても、相変わらずAtは足が速くて追いつくことなど不可能なのでオレはその場に残ることになった

Kty

Mzち、返事は決まってるでしょ？

そ、そんなのひとつしかないけど、、、

まだ混乱していて頭の中がぐちゃぐちゃ、、、

Kty

まあ確かに10年以上他の子が好きだった好きな子が
自分のことを好きだっていうのはびっくりするよね

Kty

僕が言うのも変な話だけど、、、

え、MzたんAtくんのこと好きだったの！？

Kty

そうだよ？Tg気づいてなかった？

ずっとAtくんの片想いだと思ってた、、、

Kty

まあTgはこういうの自分に向いたものも他人同士のことも
鈍感だからなあ、、、

今まで自分で気がついた試しがない、、、

Kty

とりあえずMzち、返事なんて“自分も好き”しかないんだから、
Atちゃんのためにも早めに返事したほうがいいよ

そうだよな、、、

向こうも好きだって思ってくれてるんだから、
今更ビビるも何もないし、、、

でも今から走っても絶対に追いつかないから近いうちにちゃんと伝える

Kty

うん、それがいいと思う！！

あれから数日、オレはAtに何よりも大切なことを伝えるためにずっと彼を探している

しかし

全っ然捕まらねえ、！

あれから何度かAtと鉢合わせたものの、彼はオレが口を開こうとするとすぐに全力ダッシュで逃げてしまう

メッセージも未読スルーだし、、、

相手に自分の気持ちを誤爆してしまったのだから気まずいのはわかるが、流石にここまで避けられるとAtのことが好きな自分はもちろん彼の“最高の友達”としての自分にもくるものがある

どうしろってんだよ、オレだって伝えたいこと山ほどあるのに、、、

体育のかけっこの授業をちゃんと受けてこなかった自分をここまで後悔することがあるとは思わなかった

全くAtが捕まらず途方に暮れていると、そこに声をかけてきたのはPrだった

Mzおはよ、なんかめちゃくちゃ面白いことになっとるらしいやん

オレもいるよーっ！！

PrとAk、、、

最近妙に家の前で会わんと思ったらAtを探しまわっとんたか

うん、大切なことを伝えたいんだけどあいつ全然捕まらなくて、、、

Atすっごい足速いもんねぇ、、、

それもそうだしオレの姿を見た瞬間の反射神経がすごすぎる

あいつのことやからMzを見つけるのも早いんやろな、、、

オレが気づかなかったのにAtが全速力で逃げるから
それで気づくってことも何回かあったな

すご、、、

それでMzは、Atの気持ちに返事をしたいからあいつと話がしたいけど

話そうと思ったら逃げられてどうしようもない、って感じ？

ご名答、、、

なるほどなぁ、、、

どないしよ？

うーん、なんとかしてAtをMzちの近くに
誘導できればいいんだけど、、、

あ、こういう状況前にもあったやん

KtyちとTgちゃんが付き合ったばっかりの時ね！！

オレがPrに電話されたやつか

そーそー

同じような作戦をアレンジしてもう一度やってみる？

まあやってみる価値はありそうやな

ただ、俺とかAkが動くと流石にMzとの関与を疑われそうやから

Atを連れ出すのはKtyTgに頼まん？

そうだね！！

とりあえず2人に電話して作戦会議しよ！！

そういうと、Akは慣れた仕草でTgに電話をかける

数秒間呼び出し音が鳴り、AkのケータイからTgの声が漏れ始めた

『はいっ、もしもし！！』

あ、Tgちゃん？

『そーだよ！！』

Ktyちもそこにいる？

Kty

『いるけど、どうしたの？』

Atは？

『Atくんはいないよ、最近Kty登校中でもAtくんと会わないんだって』

Kty

『そだね、最近は全然見ないかも』

後ろからAtが声をかけてくる可能性は？

Kty

『Atちゃんなら今日は7時くらいに家から出るの見たから
もう大学だと思う』

じゃあ大丈夫そうだね

『急にいろいろ聞いてきて、どうしたの？』

あのさ、ここ数日AtがMzちから逃げ回ってるじゃん

『あー、、、』

まあKtyちもTgちゃんもMzちの気持ち知ってるから
わかると思うけど、、、

Mzちだってさ、伝えてくれたAtの想いに
ちゃんと返事をしたいわけじゃん

Kty

『そうだね、両想いってわかったんだからAtちゃんに伝えたいよね』

それで、さっきPrーのすけも一緒にMzちと話したんだけど

Atを捕まえる作戦、やってみようと思って

協力してもらってもいい？

『もちろん！！Ktyもいいよね？』

Kty

『当たり前だよ！！詳しい話、聞かせてくれる？』

了解、作戦に関してはPrーのすけの方が
上手く説明できると思うからそっちにスマホ渡すね

『はーい！！』

青春ドロボーの、“最高の友達”。

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

754

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

虹椿。📣❤️推し

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

青春ドロボーの、“最高の友達”。

第9話 - 第九話

作者の他の作品すべて見る

#atmzの新着小説
一覧

関連するタグ

青春ドロボーの、“最高の友達”。

第9話 - 第九話

作者の他の作品すべて見る

#atmzの新着小説一覧

関連するタグ

#atmzの新着小説
一覧