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これまで 決して君を離さない。 を読んでいただきありがとうございました。 こちらのスピンオフ作品として現在 時空列車スターエメラルド を製作中です。 ぜひお楽しみにして頂けると幸いです。本当にありがとうございました。
1年ぶりの再開。
私は1歩1歩彼に近づいて行く。
すると彼はこっちを振り向いた。
籠元 叶多
海上 興子
籠元 叶多
海上 興子
私は涙を沢山こぼしていた。
籠元 叶多
そして彼は海へ走っていった。咄嗟に私は
海上 興子
と、涙をこぼしながら走った。
籠元 叶多
海上 興子
すると後ろから大きな声がした。
大山 祐斗
私は声を大にして言った。
海上 興子
大山 祐斗
祐斗君は何も言えなくなって居た。
そして叶多君が海に入ったのを見て、その後を駆け足で追った。
バチャン!バチャン!
海水を踏みつけて海に入った。
私は叶多君の手を掴んだ。
海上 興子
籠元 叶多
すると目の前には身長をはるかに超える波が現れた。
海上 興子
私は波を飲まれた。
走馬灯だろうか。小さい頃からの記憶がどんどん蘇ってくる。
その中に微かに聞こえる。
大山 祐斗
私は目が覚めた。波に飲まれて息もできない。苦しい。祐斗君だけの声が聞こえる。
大山 祐斗
暖かい手が私の腕を掴んだ。
大山 祐斗
そんな大きな声が私を安心させ、私は再び意識を失った…
大山 祐斗
そんな臭い言葉を発しながら先輩の意識がなくなっていくのがよく見えた。
俺は肺に残った僅かな酸素を一気に放出し、
大山 祐斗
と叫んだ。
そして俺も意識が無くなった…
奏汰
俺は目が覚めた。列車の中だ。
大山 祐斗
俺は真っ先に先輩を心配した。周りを見渡す。
奏汰
俺は安心した。
大山 祐斗
奏汰
大山 祐斗
俺はあの男の人に心の中で深く感謝した。
海上 興子
奥の車両から先輩が来た。今まで見せたことの無い悲しそうな表情だった。
海上 興子
そう言って先輩は俺に抱きついた。
そして俺はゆっくりと、彼女の凍えた体を抱き返した。
先輩の表情は元に戻って言った。
奏汰
と、気を使ってるつもりなのか奏汰が言った。
先輩は笑顔で
海上 興子
と、笑顔も増えていった。
海上 興子
大山 祐斗
先輩の突然の言葉に困惑した。
山並 絢奈
と、絢奈は言った。
大山 祐斗
車掌
また俺たちは意識を失った…
車掌
大山 祐斗
海上 興子
と会話をしていると奥から走ってくる男の子とぶつかった。
大山 祐斗
海上 興子
大山 祐斗(少年)
海上 興子
大山 祐斗(少年)
海上 興子
大山 祐斗
大山 祐斗(少年)
大山 祐斗
俺は昔の自分に腹が立っていた。
海上 興子
大山 祐斗(少年)
大山 祐斗
海上 興子
と、口を塞がれた。
大山 祐斗
と、お互いに笑いながら列車へ戻った
アナウンス
とのアナウンス。
海上 興子
彼女は残念そうに言った。
大山 祐斗
俺は不思議そうに聞いた。
すると先輩は
海上 興子
山並 絢奈
海上 興子
そしてタイムワープをして元の時間へ戻った。
海上 興子
山並 絢奈
アナウンス
海上 興子
先輩は列車から少し離れた。
そして
アナウンス
との声と一緒に奏汰が
奏汰
と言った。
大山 祐斗
と言う声も虚しくドアは閉まった。
そして…
アナウンス
その空ゆく列車を、先輩と並んで見上げていた。
2人、手を繋ぎながら。