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1年ぶりの再開。

私は1歩1歩彼に近づいて行く。

すると彼はこっちを振り向いた。

籠元 叶多

「あれ、興子、なんでこんなところに…」

海上 興子

「なんでじゃないよ!あんたのせいだよ!」

籠元 叶多

「……ごめん…興子。でも俺は辞めたりはしない。」

海上 興子

「なんで?なんでなの…」

私は涙を沢山こぼしていた。

籠元 叶多

「ごめん…興子」

そして彼は海へ走っていった。咄嗟に私は

海上 興子

「私も行く!!私を1人にしないで!」

と、涙をこぼしながら走った。

籠元 叶多

「来るな!お前はまだ…幸せになれる!」

海上 興子

「ダメ!私は叶多君と一緒に居ることが幸せなの!叶多が死ぬなら私も死ぬ!」

すると後ろから大きな声がした。

大山 祐斗

「行くな!!!先輩が死んでどうするんですか!!!」

私は声を大にして言った。

海上 興子

「近づかないで!向こうに行って!私は叶多君と一緒に行くの!!なんで邪魔するのよ!」

大山 祐斗

「…」

祐斗君は何も言えなくなって居た。

そして叶多君が海に入ったのを見て、その後を駆け足で追った。

バチャン!バチャン!

海水を踏みつけて海に入った。

私は叶多君の手を掴んだ。

海上 興子

「叶多君…もう…私を1人にしないで…」

籠元 叶多

「興子…」

すると目の前には身長をはるかに超える波が現れた。

海上 興子

「叶多君!!!!」

私は波を飲まれた。

走馬灯だろうか。小さい頃からの記憶がどんどん蘇ってくる。

その中に微かに聞こえる。

大山 祐斗

「…先輩!…子先輩!興子先輩!」

私は目が覚めた。波に飲まれて息もできない。苦しい。祐斗君だけの声が聞こえる。

大山 祐斗

「興子先輩!」

暖かい手が私の腕を掴んだ。

大山 祐斗

「絶対に離さない!死んでも離しはしない!」

そんな大きな声が私を安心させ、私は再び意識を失った…

大山 祐斗

「絶対に離さない!死んでも離しはしない!」

そんな臭い言葉を発しながら先輩の意識がなくなっていくのがよく見えた。

俺は肺に残った僅かな酸素を一気に放出し、

大山 祐斗

「スターエメラルド!!!!」

と叫んだ。

そして俺も意識が無くなった…

奏汰

「祐斗さん!祐斗さん!!!」

俺は目が覚めた。列車の中だ。

大山 祐斗

「先輩は!?」

俺は真っ先に先輩を心配した。周りを見渡す。

奏汰

「大丈夫ですよ。向こうで治療しています。」

俺は安心した。

大山 祐斗

「助けて…くれたのか?」

奏汰

「いえ、助けたのはもう1人の男の方でした。あとは頼みますって言って奥へ泳いで行きました…」

大山 祐斗

「そうなんだ…」

俺はあの男の人に心の中で深く感謝した。

海上 興子

「祐斗君……」

奥の車両から先輩が来た。今まで見せたことの無い悲しそうな表情だった。

海上 興子

「祐斗君!!!」

そう言って先輩は俺に抱きついた。

そして俺はゆっくりと、彼女の凍えた体を抱き返した。

先輩の表情は元に戻って言った。

奏汰

「残念でしたけど…きっと運命は運命。次の出会いを待ちましょう!」

と、気を使ってるつもりなのか奏汰が言った。

先輩は笑顔で

海上 興子

「そうだね。もしかしたらもう出会えてるかもね!なんちって」

と、笑顔も増えていった。

海上 興子

「祐斗君の小さい頃、見てみたいなぁ…」

大山 祐斗

「え?」

先輩の突然の言葉に困惑した。

山並 絢奈

「行きますか!みんなで。」

と、絢奈は言った。

大山 祐斗

「車掌さん!7年前に行って!」

車掌

「わかりました。それでは2014年へタイムワープ!」

また俺たちは意識を失った…

車掌

「停車、現地点は千葉公園。」

大山 祐斗

「多分俺こん時友達と遊んでましたよ。」

海上 興子

「そうなの!?探すの大変じゃん!」

と会話をしていると奥から走ってくる男の子とぶつかった。

大山 祐斗

「いった…って、お前…!?」

海上 興子

「どうしたの?」

大山 祐斗(少年)

「お兄ちゃん誰?」

海上 興子

「もしかして祐斗君?」

大山 祐斗(少年)

「そうだけど、お姉ちゃんも誰?」

海上 興子

「私は…そう!この男の人の彼女!」

大山 祐斗

「えっちょ先輩!?」

大山 祐斗(少年)

「へぇ!可愛いお姉ちゃんで良かったね!」

大山 祐斗

「うるせぇな…」

俺は昔の自分に腹が立っていた。

海上 興子

「それじゃ、バイバイ、祐斗君」

大山 祐斗(少年)

「うん!お姉ちゃんとお兄ちゃんもなかよくね!」

大山 祐斗

「よけぇなお世話だよチビ」

海上 興子

「そんなこと言わないで!可哀想でしょ!」

と、口を塞がれた。

大山 祐斗

「ちょっ辞めてくださいよ」

と、お互いに笑いながら列車へ戻った

アナウンス

「では元の時間へ戻ります。10分後、タイムワープを行います。ごゆっくりお過ごしくださいませ。」

とのアナウンス。

海上 興子

「あと10分か。」

彼女は残念そうに言った。

大山 祐斗

「どうしたんですか?先輩」

俺は不思議そうに聞いた。

すると先輩は

海上 興子

「この子たちと話してると楽しかったし!」

山並 絢奈

「いえ、こっちこそ楽しかったです!」

海上 興子

「本当にありがとう!」

そしてタイムワープをして元の時間へ戻った。

海上 興子

「んじゃあ、本当にありがとうございました!」

山並 絢奈

「いえこちらこそお役に立てて良かったです!」

アナウンス

「間もなく列車が発車します。」

海上 興子

「時間…だね。」

先輩は列車から少し離れた。

そして

アナウンス

「ドアが閉まります。」

との声と一緒に奏汰が

奏汰

「じゃぁな、ひいじいちゃん、ひいばぁちゃん。」

と言った。

大山 祐斗

「ちょ、それってどういう…」

と言う声も虚しくドアは閉まった。

そして…

アナウンス

「スターエメラルド、発進します。」

その空ゆく列車を、先輩と並んで見上げていた。

2人、手を繋ぎながら。

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コメント

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これまで 決して君を離さない。 を読んでいただきありがとうございました。 こちらのスピンオフ作品として現在 時空列車スターエメラルド を製作中です。 ぜひお楽しみにして頂けると幸いです。本当にありがとうございました。

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