辺りは静まり返り、 車のライトもどんどん灯りを 減らしていく
水は狐の尻尾に丸くなり、 穏やかに眠っている
水は何処か、夢を見ていた
太陽に包まれた、暖かい花畑
ここに咲いている花達は 眩く輝く光に囲まれ、キラキラと 空に向かって咲いていた
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@ ーー
@ ーー
@ ーー
@ ーー
幼い少年は、ただ花畑に 立ち尽くす
戸惑う彼に救いの手は来ない ただ彼は、景色に 馴染むしか無かった
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@ ーー
@ ーー
@ ーー
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@ ーー
@ ーー
@
@
@ ーー
@ ーー
誰かわからない、 顔も知らない、いや顔が見えない それなのに笑顔で「ーー」と呼ぶ彼
自分の名前も分からない少年だが 何処か心に引っかかった
そんな自分が怖くて憎くて もう死にたい、と願う程だ
「ーーーー!」
「ーーーまぁ!!」
「ねぇねっ!ーさん!」
「2人の時は、"かみさま"って言っていい?」
@ ーー
@
@
@
「かみさま!ありがとう!」
@ ーー
@ 水
@ 水
@ 水
水は勢いよく目を覚ました 何か居心地の悪かったような、 そんな気分だった
@ 水
どうやら"あの時"の記憶は 彼に残っていないらしい
水はぼんやりしながら、 何とも言えずにただ景色を眺める
心のモヤモヤは中々取れずに 水の心に縛り着いた
コメント
3件
1500いいね押しときました👍❤︎
思い出して良かった〜😭