かち…
と音を立て…刀を戻した
そして善逸さんの方を見ると…
藍
善逸さんは…
気絶していた
藍
いくら彼の名を読んでも…
善逸
返事はなかった
仕方なく…
彼を背負った
善逸さんには失礼だけど
まぁ、背負った方が速く移動できるし…
気絶してくれた方が良かったかも知れない
気絶してくれた方が
良かったかも知れない
藍
藍
善逸
と、呟き…走り出した
数分後
善逸さんを背負って
鬼達を倒して来たが…
どれも十二鬼月じゃなかった
早く見つけて終わらしたい所だが…
鬼殺隊員が蜘蛛の糸で操られていて…
全然、見つけれない…
藍
善逸さん…全然起きないな…
と思った時
善逸
善逸さんが背中で少し動いた気がした
だから優しく声をかけた
藍
藍
そしたら…弱々しい声で…
善逸
と、言った
藍
善逸
藍
そう、
善逸さんは、俺の肩で
吐血をしていた
俺は足を止め…
善逸さんを木にもたれかけさせた
藍
しかし…蜘蛛が多い…
人面蜘蛛達がぞろぞろとこっちへ向かって来ている
此処は…”呼吸“を使って…時間を稼ごう_
俺は刀を抜き…呼吸を大きく吸った
藍
藍
藍
俺は周りの蜘蛛達を倒して行った
善逸
倒し終わると…すぐ善逸さんの所へ駆け寄り…
毒蜘蛛達をはらった
藍
これは…約数時間前に…
善逸さんが…手の甲から痛みがすると言った時…
毒蜘蛛に刺されたのだろう
手は真っ青に膨れ上がり…
髪の毛が抜けて来ている
嗚呼…こういう時に…
胡蝶さんがいたらな…
と、欲を願ったら…
空から女性の優しい声が聞こえてきた
「 もしもーし…大丈夫ですかー? 」
俺は目線を上にやった
そしたら…蝶が飛んでくるかの様に…
こっちへ向かってきた
胡蝶
胡蝶
藍
藍
俺は善逸を見た
とても…苦しそうだ
胡蝶さんはそれを承知しているかの様に…
胡蝶
と、静かな声で言った
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