優人
「ジャンケンポン!」
パーの手が2つ グーの手か1つ
晴翔
律
僕は思わず頭を抱えた
優人
言い出しっぺが負ける よくあるパターンだ。
晴翔
優人
律
優人
小学2年生になった年の4月 僕達はとてもバカだった。
晴翔
晴翔の視線は3人の少し先で立っている1人の男に向けられていた。
優人
小学二年生の僕は 後のことなど一つも考えずに 男の真後ろに立った
優人
唾を飲み、覚悟を決める。
音を立てないように静かに 手の平を合わせる。
男の尻に狙いを定めそっと手を引く
1、2、3!! 心でカウントし
僕は尻目掛けて まっすぐと手を突いた。
蓮
突如として尻に痛みが走った。
周りの目線が痛い。
俺はゆっくりと尻の方をむく
そこには小学低学年ほどのひとりの男の子が居た。
蓮
優人
蓮
優人
優人
蓮
優人
蓮
優人
蓮
とりあえずどこかにこいつを連れていこう。 ここで叱るのは目立ちすぎる。
蓮
俺は子供の手を掴み近くの喫茶店へと 入店した。
蓮
蓮
俺は目の前の子供にそう言う
優人
蓮
優人
蓮
優人
蓮
優人
「ダメに決まってるだろ!!」と叫ぶ前に子供は店員を呼んでパフェを注文していた。
蓮
蓮
子供は厨房へ消えていく店員を目で追いながら答える。
優人
蓮
なんで1週間もあそこに居たの? と聞く子供を俺は無視する。
蓮
蓮
蓮
優人
優人
蓮
蓮
優人
なんて返そうか悩む俺を気に止めることもなく 子供は、パフェまだかな、と呟く。
蓮
俺は小さな声で尋ねた
優人
優人
優人
優人
優人
蓮
言葉を失った
優人
蓮
優人
蓮
優人
目の前の子供の名前を知らないことに今気がついた。
蓮
優人
蓮
蓮
蓮
そんなこと聞くのは常識がないのは分かってる。
でも、聞かずにはいられなかった
優人
優人
優人
優人
優人
優人
優人
優人はそこまで喋ると、 そんなことよりパフェ遅いや。 とボヤいた
蓮
2週間前のことを思い返す。
蓮
優人
蓮
俺は美香の姿を思い浮かべた。
蓮
蓮
蓮
蓮
優人
蓮
あんまり俺の話には興味がないようだ。 俺は優人にバレないようにそっと涙をぬぐった
優人
子供の観察力は本当に凄いな と 思った。
蓮
優人
優人
そこで優人は何かを思い出すように上を向いた。
優人
優人
蓮
優人
優人
蓮
優人
優人
優人
優人
優人
優人
優人
蓮
優人
気がついたら涙がどんどん溢れてきた
優人
蓮
今回は否定する気にはなれなかった
優人
優人は俺の胸ポケットにある小さな花のブローチを指さした
蓮
優人
優人
優人は首を傾げる
蓮
優人
蓮
ピコン! 携帯電話が鳴る。 彼女が居なくなってから持ち運んでるものの1回も携帯を開いてない。
蓮
なせが、そんな気分になり、 俺は携帯を開いた
颯
すみれ
陸
みんなからの通知が溜まってる
俺は、1つため息を付き ゆっくりと文字を打った。
蓮
優人
優人の声で携帯から優人へと 視線を移した。
蓮
優人
蓮
優人
蓮
優人
蓮
優人
ポツリと優人が呟いた
蓮
優人
優人
蓮
今日はよく泣く日だな。 俺は涙を拭った。 拭っても拭っても涙は止まらない。
優人
それから優人は無言で パフェを食べ続け 俺はしばらく泣いた。
優人
蓮
店をでた俺たちはしばらく同じ道を歩いた。
蓮
蓮
優人
俺は優人からスっと目線を外した
蓮
蓮
俺は、少し笑った。
優人
優人はそう言うと走って どこかに去っていった。
蓮
尻の痛みは消えていた。
それに伴うように
心の痛みもましになっな気がした。
コメント
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涙止まらない
誤字が…
クソガキにカンチョーされたら人生変わったの題名を見て、面白そうだから見たら予想外の話だった感動した!(´・ω・`)<いい話や!