ぴちゃ…ぴちゃ…
しばらく歩いていくと、天井から赤い液体がぽたぽたと垂れているところを見つけた。
いちか
え?何この液体…
大翔
臭いからして、血ではないみたいですね。
いちか
なんか、変なやつがありますよ
その横に、大きめのお皿がある。
その皿には、液体が入っていた。
大翔
なんだこれ…フッか水素か?
いちか
ふかすいそ?
大翔
フッ化水素は、薬品ですよ。
死体を溶かしたりするのに使われるので、法律でも禁止されているものです。
死体を溶かしたりするのに使われるので、法律でも禁止されているものです。
いちか
え、なんでそんなこと知ってるんですか…
大翔
大学で学んだんです。
いちか
へぇ…
いちか
(あんまり聞かない方が良い気がする)
いちか
というか、何に使うんでしょうか…
いちか
あの浴槽も気になりますし…
そう。実は、さっき化け物が居たちょうど真下に、化け物が入るくらいの浴槽が置いてあったのだ。
大翔
うーん…
大翔
あの化け物を、殺せってことですかね
いちか
多分そうですね…
いちか
怖い…
大翔
でも多分、死ぬ事は無いでしょうし、心配しなくて大丈夫ですよ。
いちか
そうですねっ!
頑張らないと…
頑張らないと…
そう言うと、大翔はフッ化水素を持った。
いちか
こ、こぼさないでくださいね
大翔
はい。気をつけます
大翔
じゃあ…行きましょうか。
大翔
殺しに…
そういうと、大翔はニッと微笑んだ。 いちかはその表情に…恐怖を覚えた。