/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
…やばいやばいやばい！
これはまだうちが高2になったばっかの時の話。
望愛
あああああ！！！
後…30秒！！
望愛
走れっっ！！
20、19…
望愛
－1！！
颯太
…え？
望愛
あ
やばっ声に出てた
てゆーかチャイム鳴ったしギリギリ遅刻
颯太
はい宮崎遅刻な(笑)
望愛
さいっあく！！
颯太
大丈夫まだ先生来てないし！
颯太
1秒くらいいいじゃん(笑)
この浜石は
委員のくせに真面目じゃない。
望愛
(ま、いいんだけど)
その方がうちには好都合だったから。
結構前だけど
コイツを雨の中見つけたことがある
もちろんその中で猫と戯れてたとか相合い傘したとか少女漫画的な展開はない
その時うちがみたのは
颯太くんっ！
颯太
このみ、学校は？
終わったよ(笑)
仲良さげな2人
望愛
(…ああ彼女か)
その瞬間悟った
だからこの人はすきにならないとも決めたはずだった
だけど部活が同じで話すようになって
颯太
宮崎！
望愛
浜石、何してんの
そう言って浜石は遠くからこっちへ走りながらチラッと今練習中のコートを見る
颯太
！
颯太
宮崎前見て！！！！！！
望愛
望愛
え？
ボールが飛んでくる
望愛
うわっ
気付いたときにはもう遅かった
そう。もちろんこれも少女漫画的な展開はない
別に誰かが庇ってくれた訳でもない
浜石だって、遠くて無理だった
ボールが当たる
普通に頭に命中しやがった
望愛
(パスミスった奴後でしばく)
そう思いながら意識が途切れる
浜石が駆け寄ってくる
もう遅いし。
望愛
ん？
望愛
いやどこ！！！！
颯太
うおっ宮崎
望愛
浜石！？
颯太
ここ、オレんち
望愛
は？何で浜石の家に…
颯太
いや倒れたし
望愛
普通保健室だろ！！
颯太
放課後じゃん
望愛
いや保健室だろ！！
颯太
あ、そう？
そう言ってヘラッと笑う
颯太
でも別に宮崎軽かったし
望愛
軽いとか言う問題じゃ…
望愛
…え？
望愛
もしかして運んできたの
颯太
当たり前じゃん(笑)
望愛
ほんと抜けてんな…
少し天然なのかな
そういうところにも不覚にもきゅんとしてしまった。
だってなんだかんだ一番愛に飢えてたのはうちだったから。
望愛
(パスミスった奴後でアイス奢ってやる)
颯太
あ、宮崎！
颯太
一緒帰ろうぜ！
望愛
…いーけど
望愛
あんた彼女が迎え来るんじゃないの
颯太
…んーん
颯太
颯太
別れたよ
望愛
え！？振られたの！？
颯太
おい失礼だな(笑)
颯太
オレが…振ったんだよ
望愛
何で！？
颯太
…他に、好きな人がいるから。
望愛
(何それ勝ち目ないじゃん)
颯太
ふはっ！
望愛
何で急に笑ったの！？
颯太
誰だと思う！？
望愛
えー知んないし
颯太
逆に宮崎は？
望愛
いや教えろよ
颯太
やだ
颯太
(バカお前だよ)
望愛
(てかあんただし)
今思えばこのとき
やっとうちと颯太の恋の歯車は動いたんだろうね。
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
