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俺は翔。
今日は手術の日。
喉の癌が悪化したため、少し早めに手術をすることになった。
もし、手術が成功しなければ、もう一生、未来に会えないかもしれない。
内心ではすごくビビってた。
健斗
翔
健斗
翔
健斗
このトークを終えた後、麻酔をかけた。
俺は、深い眠りについた。
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泣き声が響き渡る病室。
そこには、未来も居た。
翔のお母さんが、一通の手紙を未来に渡す。
未来は泣きながら手紙を黙々と読み始めた。
その手紙には、こう書かれていた。
「未来へ
未来がこの手紙を読んでいる時、俺はもう、天国にいるでしょう。
未来と出会ったのは、確か、幼稚園の年中だったよね。
あの頃は馬鹿みたいに喧嘩ばっかりして、ちっとも仲良くなんかなくて。
そんな未来が、俺の愛してる人になるなんて、思わなかったよ。
癌のこと、隠しててゴメン。
きっと、泣き虫の未来じゃ、俺の顔を見た瞬間泣くだろうと思って。
ゴメン…
未来と過ごした思い出、一緒に撮った写真、トーク履歴は全部俺の宝物だから。
未来も、忘れないでね。
俺は未来を最後まで愛してました。呆れるくらい好きでした。
そんな未来を白いウェディングドレスじゃなくて、黒い喪服にさせてごめんね。
未来も、いつか、幸せになってね。
天国の俺との、最後の約束だからね。
絶対守ってね!
翔より」
手紙には涙の跡があって。
「約束、絶対守るからね!天国から見ててね!」
と、未来は泣きながら笑った。