テラーノベル
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吉田仁人
見上げると、勇斗はもう照れ隠しのキョロキョロとした目をしていなかった。 昨日の居酒屋で見た、あの熱を帯びた、一人の男の真っ直ぐな目が、至近距離で俺を捉えて離さない。
佐野勇斗
吉田仁人
佐野勇斗
掴まれた手首から、勇斗のドクドクと速い鼓動が伝わってくるような気がした。いや、うるさく鳴っているのは俺の心臓の方かもしれない。 エレベーターが15階、14階と、静かに数字を減らしていく。
吉田仁人
佐野勇斗
勇斗は掴んだ俺の手を、ゆっくりと自分の胸元へと引き寄せた。 分厚いスーツの生地越しに、彼の熱い体温が手のひらにダイレクトに伝わってくる。
佐野勇斗
吉田仁人
佐野勇斗
ストレートすぎる、勇斗らしい真っ直ぐな言葉。 だけど、その声はかすかに震えていて、彼がどれだけの勇気を振り絞ってこの言葉を口にしたのかが、痛いほど伝わってきた。 チーン。 1階への到着を告げる電子音が、静かな空間に響く。 ゆっくりと扉が開いていく中、勇斗は俺の手首を掴んだまま、だけど少しだけ力を緩めて、切なそうな目で俺を見つめた。
佐野勇斗
開いた扉の向こうには、少し薄暗くなった会社のロビー。 いつも見ていたはずのオフィスの景色が、勇斗の熱い視線のせいで、全く違う世界のようにキラキラと輝いて見えた。
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ぴよたろう
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コメント
1件
うわああ、12話…!エレベーターであの距離、鼓動が伝わる緊張感がすごくリアルで、読んでるこっちまでドキドキしちゃったよ🥀💓 勇斗くんが「無理」って正直に吐き出した瞬間、全部の仮面が外れた感じがして、重くて熱くて切なかった…!「会社のエレベーターで誰か来たらどうしよう」ってハラハラも相まって、一瞬一瞬が愛おしかったです。ゆゆさんの書く執着と真っ直ぐさ、本当に心に刺さります…!