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類の部屋 (それっぽい背景なかったですすみません)

寧々、お茶でいいかい?

寧々

うん、ありがと

類はキッチンから持ってきた麦茶を寧々に渡した

麦茶を一口飲み、寧々は類に無言で抱きつく

寧々?どうしたんだい?

寧々

理由なく甘えちゃダメ?

…いや?問題無いよ

そう言いながら類は寧々の頭を撫でる

…可愛い

寧々

…類

寧々

キスして

…珍しいね、寧々からなんて

寧々

うるさい…

寧々、顔を上げて

キスできないよ

寧々

…ちょっと待って

ねーね

類は寧々に顎クイをして、寧々の顔を見る

寧々

…//

寧々の顔は真っ赤に染まっていた

フフ、可愛いねぇ

寧々

うるさい…!//

寧々

んむっ⁈

類は寧々にキスをする

驚くほど柔らかく、小さな唇に

寧々

…//

照れているのかい?自分から誘ったのに

寧々

ばか….//

フフッ

どこまでも愛おしく、大好きな彼女を、類はぎゅっと抱きしめる

何か安心したように、寧々も類を抱き返す

気まずさの無い沈黙が、ここまで幸せに感じられる

寧々

…類、好きだよ

あぁ、僕も好きだよ、寧々

寧々

…もっと言って

相当不安で、苦しかったんだなと感じた

寧々は普段、ここまで甘えようとはしない

ここまで追い詰めてしまった自分に罪悪感を感じながらも、可愛いと思ってしまう自分もいる

好きだよ、世界一

愛してるよ、寧々

この世界の誰よりも、なによりも

返事の代わりに、寧々はギュウっと強く類を抱きしめる

肩に何か液体が触れた

…寧々?

応答はない

寧々、こっちを向いてくれないかい?

啜り泣くような声、僕はこの声が苦手だ

寧々のこの泣き方は、昔から追い詰められた時の泣き方だからだ

ステージを失敗した時も、この泣き方だった

寧々

…、ッ泣

ボロボロと涙が溢れている

大好きな彼女の瞳から、まるで真珠のように美しい涙が

寧々、泣き止んでおくれ

寧々

ッごめ…

謝らなくていいよ、悪いのは僕だろう

寧々

ちが…う、の

寧々

誰が悪いとかじゃ…なくて

寧々

…なんか、安心できた、から

安心

その言葉を聞いて驚いた

もう昔とは違う

寧々はもう昔の、泣き虫で、それでも挑戦する弱い子じゃなくなった

もう、寧々は

1人で陸へ飛び出す、勇気ある人魚姫だ

どうして気づけなかったんだろう

…寧々

学校で言おうか、寧々と付き合っていること

寧々

…え

僕は寧々のために言わないでいると思っていたけれど

逆に寧々を苦しめていたのなら、言った方がいいだろう

寧々

…ありがとう類

寧々

大好きだよ

もう不安は無くなったかい?

寧々

ん、どうだろう…

…それじゃあ

もう不安に思わせないよう精一杯努力させてもらうよ

だからね、寧々

1人で悩まないでおくれ

寧々

…うん

絶対に幸せにする

今までたくさん傷つけたからこそ

その2倍10倍、いや、それ以上

僕の人魚姫を、どこの馬の骨だか知らない王子様に取られないように

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