気持ちを落ち着かせたいので、外に出てきた。
外と言っても、昨日と同じ公園だ。
七海
ぼんやり独り言を呟いてみる。
この青空の下で、千咲は彼への復讐の計画を立てているのだろうか。
そうなると少し彼が可愛そうにも思えてくる。
七海
七海
正直、彼が浮気した原因を1番知りたかった。
私が及ばなかったのか、それとも彼が飽き性なのか。
後者だとしたら、容姿が整っている彼は何人の女性を陥れたのだろうか。
七海
空を見上げていると、持ってきた千咲の携帯(自分用)に着信がかかる。
私はそれに慌てて出る。
七海
千咲
七海
七海
千咲
千咲
七海
千咲
千咲
千咲が何かを言いかけたところで、その声が途切れてしまう。
千咲の声が聞き取れない。
七海
七海
七海
千咲
千咲
七海
千咲
千咲
千咲が独り言のようにつぶやく。
千咲
七海
七海
千咲
私が聞きたいことを言おうとすると、千咲に遮られてしまった。
七海
七海
千咲
千咲
千咲
七海
もしかしたら、千咲はこういうちょっとした事件をいくつも解決してきたから人の気持ちが読み取れるのかな?
私が言おうとすることを何度も遮ってくるし。
七海
千咲
七海
なんて冗談を言ってみる。
千咲なら無視するか「無駄話はしない」とか言いそうだが、違った。
千咲
電話越しでも、薄く笑ったのが伝わる
そして、通話が切れる。
七海
七海
千咲が人間として生きていくのは難しいだろうとか勝手に想像してみる。
気難しくて変な口調の彼女?が人間社会に溶け込むのは難しいだろう。
七海
七海
そして、千咲と少し話して落ち着いた私は、家に帰宅する。
七海
通話
01:05
スマホには着信履歴が残っている。
1分5秒の通話なんてあっという間だった。
ただその中の会話で、私は聞き逃さなかった。
彼女が、端末について
"思い出すのに時間がかかる"と言っていたことを。
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