ある夏の初め
俺は君と出逢った
その時の俺はやさぐれていて
お金が全てだと思ってた
いや、信じていた
そんな時に君は現れた
俺はこのひと夏の思い出を
永遠に忘れない
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九井 一
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?¿
?¿
?¿
最初はよく喋るうざい女
としか思っていなかった
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白い肌
細い腕
こんな暑い日に溶けてしまいそうな
姿だったのを覚えている
九井 一
でもその姿は優しく
まっすぐ俺を見つめる瞳は
何でも話してしまいそうだった
?¿
気が付いたら俺は
ポツリポツリと話していた
好きな人がいたこと
その人は俺の親友の姉だと言うこと
その家が家事になったこと
好きな人が全身に大火傷をしたこと
治すためには大金が必要なこと
大金を得るために悪事を働いたこと
そしてその人は死んだこと
声に出すと溢れて止まらなかった
知らない人なのに
こんな俺の話を真剣に聞いてくれて
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優しい言葉をかけてくれたこと
九井 一
九井 一
九井 一
いいのだろうか
九井 一
?¿
九井 一
?¿
?¿
九井 一
?¿
?¿
九井 一
九井 一
嬉しかった
心が軽くなった
その一言が心に染みて
俺の冷えた心を温めてくれた
?¿
紫陽
紫陽
九井 一
九井 一
聞くと紫陽は俺と同い年
だそうだ
九井 一
紫陽
紫陽
九井 一
紫陽
九井 一
紫陽
九井 一
紫陽
紫陽
行きないさい!!
九井 一