ある夏の初め
俺は君と出逢った
その時の俺はやさぐれていて
お金が全てだと思ってた
いや、信じていた
そんな時に君は現れた
俺はこのひと夏の思い出を
永遠に忘れない
?¿
ねぇ君こんな所で何を悩んでるの?
九井 一
お前に関係ないだろ
?¿
あら、そう?
?¿
悩みを話し合うことは良いことよ
?¿
辛いことは分かち合うことが
?¿
大事なのよ
最初はよく喋るうざい女
としか思っていなかった
?¿
ねぇこの私に話してみない?
白い肌
細い腕
こんな暑い日に溶けてしまいそうな
姿だったのを覚えている
九井 一
俺に話して欲しいのか?
でもその姿は優しく
まっすぐ俺を見つめる瞳は
何でも話してしまいそうだった
?¿
まぁ君が話したいならね
気が付いたら俺は
ポツリポツリと話していた
好きな人がいたこと
その人は俺の親友の姉だと言うこと
その家が家事になったこと
好きな人が全身に大火傷をしたこと
治すためには大金が必要なこと
大金を得るために悪事を働いたこと
そしてその人は死んだこと
声に出すと溢れて止まらなかった
知らない人なのに
こんな俺の話を真剣に聞いてくれて
?¿
辛かったね
優しい言葉をかけてくれたこと
九井 一
俺はもう戻れないんだ
九井 一
悪事を働いてしまった
九井 一
そんな俺はこの世界にいても
いいのだろうか
いいのだろうか
九井 一
こんな好きな人がいない世界に
?¿
フフ無口だと思ったらよく喋るのね
九井 一
俺は真面目に話したんだが?
?¿
うーんまぁそうね
?¿
話してと言ったけど私は何も出来ない
九井 一
は?
?¿
ただね傍に居ることだけは出来るよ
?¿
君の心が軽くなるまで話を聞くよ
九井 一
なんだよ…それ
九井 一
ウッポロポロ
嬉しかった
心が軽くなった
その一言が心に染みて
俺の冷えた心を温めてくれた
?¿
私は紫陽
紫陽
紫に太陽の陽と書いて紫陽
紫陽
君の名前は?
九井 一
俺は九井一
九井 一
よろしく
聞くと紫陽は俺と同い年
だそうだ
九井 一
大人っぽいから年上だと思ってた
紫陽
あら私も貴方は子供っぽいから
紫陽
年下だと思ってたわ笑
九井 一
お前なぁ…
紫陽
ねぇ一緒に遊ばない?
九井 一
は?なんで俺が…
紫陽
だって傍にいると言ったでしょ?
九井 一
おいおい待てなんでたよ
紫陽
まぁ文句は言わないの!!
紫陽
さぁ色々な場所に連れて
行きないさい!!
行きないさい!!
九井 一
はいよお嬢様






