TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ある夏の初め

俺は君と出逢った

その時の俺はやさぐれていて

お金が全てだと思ってた

いや、信じていた

そんな時に君は現れた

俺はこのひと夏の思い出を

永遠に忘れない

?¿

ねぇ君こんな所で何を悩んでるの?

九井 一

お前に関係ないだろ

?¿

あら、そう?

?¿

悩みを話し合うことは良いことよ

?¿

辛いことは分かち合うことが

?¿

大事なのよ

最初はよく喋るうざい女

としか思っていなかった

?¿

ねぇこの私に話してみない?

白い肌

細い腕

こんな暑い日に溶けてしまいそうな

姿だったのを覚えている

九井 一

俺に話して欲しいのか?

でもその姿は優しく

まっすぐ俺を見つめる瞳は

何でも話してしまいそうだった

?¿

まぁ君が話したいならね

気が付いたら俺は

ポツリポツリと話していた

好きな人がいたこと

その人は俺の親友の姉だと言うこと

その家が家事になったこと

好きな人が全身に大火傷をしたこと

治すためには大金が必要なこと

大金を得るために悪事を働いたこと

そしてその人は死んだこと

声に出すと溢れて止まらなかった

知らない人なのに

こんな俺の話を真剣に聞いてくれて

?¿

辛かったね

優しい言葉をかけてくれたこと

九井 一

俺はもう戻れないんだ

九井 一

悪事を働いてしまった

九井 一

そんな俺はこの世界にいても
いいのだろうか

九井 一

こんな好きな人がいない世界に

?¿

フフ無口だと思ったらよく喋るのね

九井 一

俺は真面目に話したんだが?

?¿

うーんまぁそうね

?¿

話してと言ったけど私は何も出来ない

九井 一

は?

?¿

ただね傍に居ることだけは出来るよ

?¿

君の心が軽くなるまで話を聞くよ

九井 一

なんだよ…それ

九井 一

ウッポロポロ

嬉しかった

心が軽くなった

その一言が心に染みて

俺の冷えた心を温めてくれた

?¿

私は紫陽

紫陽

紫に太陽の陽と書いて紫陽

紫陽

君の名前は?

九井 一

俺は九井一

九井 一

よろしく

聞くと紫陽は俺と同い年

だそうだ

九井 一

大人っぽいから年上だと思ってた

紫陽

あら私も貴方は子供っぽいから

紫陽

年下だと思ってたわ笑

九井 一

お前なぁ…

紫陽

ねぇ一緒に遊ばない?

九井 一

は?なんで俺が…

紫陽

だって傍にいると言ったでしょ?

九井 一

おいおい待てなんでたよ

紫陽

まぁ文句は言わないの!!

紫陽

さぁ色々な場所に連れて
行きないさい!!

九井 一

はいよお嬢様
loading

この作品はいかがでしたか?

4

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚