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おめでとうございます! あなた達は転生者に選ばれました!!

突然真っ白な場所に飛ばされ、光の球体のようなものに話しかけられた私、いや、私たちは理解できないままその場に立ち尽くしていた。

あれ?聞こえませんでした?水野 藤(ミズノ フジ)さん!水符 美凪(スイフ ミナ)さん!あなた達は転生者に選ばれました!!

再度話しかけられるも理解できないこの声に先に反応したのは、私の親友である美凪だった。

美凪

転生...?私が...!?

声を発したはいいものの、よく分かってないのは美凪も同じだったようだ。どうしてこうなったか、私は頑張って色々思い出そうとした。

私は高校1年生で親友の美凪とは中学からの付き合いだ。 元々は入部していた美術部で知り合い、趣味思考は多少違うけれど、好きなゲームが同じだったり、雰囲気が合ったりなどでだんだん打ち解けていった。 これは、下校中一緒に語っていた時のことだった... よそ見して赤信号に気づかずに横断歩道を渡り車に轢かれそうになった私を庇おうとして一緒に轢かれてしまったのだ...

そうだった。私達は死んだんだ。 これでやっと状況を理解し、私は美凪に話しかけようとしたら、その姿に驚いてしまった。

美凪の容姿は丸顔で、目が細めで、体型も普通ぐらい。私が言うのもなんだが、美人というものでは無かった。

しかし今の姿はどうだろう。顔の輪郭はシュッとしていて、目はパッチリキラキラ。体型は細いが出るとこは出ている。

み、美凪...?その姿は一体...

と、困惑して話しかけると、美凪はとても綺麗な白髪をなびかせながらこちらに振り向き、前の姿では見たこともないようなとびきり可愛い笑顔で鏡をこっちに向けた。

すると、鏡に映ったのは私ではなく、顔の輪郭シュッ、目はパッチリキリリッ、細いが美凪と比べると出るところは出てない体型の、黒髪ロング美人だった。

キャラメイクは終了でよろしいですか?

美凪

はい!

またもや困惑している私を置いて話が勝手に進み、視界が眩しく光出した。

では今からあなた方が転生する世界は、『天から降り注ぐ魔法の力!』という所です。

ぼんやりと私達がよく騒いでいた乙女ゲームのタイトル名が聞こえ、そのまま私達は意識を失った...

お腐り女子と夢見女の異世界転生

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