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おい小娘どもー

いつから俺の事気づいてたんだ?

猫のように瞳が細く人間の格好をしているのに明らかに人間じゃない

そんな生き物はすぐに襲ってくるわけではなく楽しそうに、愉快そうにケタケタ笑っている

??

あ、なたにそれを教える義理はないです

そーかそーか

まぁお前らはもうすぐ俺に殺されるんだし、聞いても意味ないか

??

っ!

??

あと少しだったのに…

つぼみ

ねぇあれがあなたの言っていた鬼ってやつなの?

??

あ、はい。そうです

とりあえずこの鬼と呼ばれるやつは私とこの子を殺すつもりでここにいるってことか

だとしたら、この後どうするつもりなの

私はもちろんこの子も武器になりそうなものは一つも持ってないから

いくら二人係でも勝てるはずがない

それにこの鬼が本当に私の知ってる鬼滅の世界の鬼ならすごい刀で首を切らなきゃいけないし、それか朝が来るまでたえんきゃいけないんだよね

ぶっちゃけると、まゆがはまって話を聞いたりちょっとだけマンガ読んだ程度の知識だからあまりわかってないけど

あれれー?二人とも黙ってどうした?

こわくて声も出せないのか?

つぼみ

この鬼の言う通り怖くて何も言えない

冷静に分析してそれっぽく見せていたけどほんとは怖くて涙が出そう

それに私は死んだはずなのに生きていてなんてわけのわからないことが起きていてもうパニックどころの話じゃない

??

大丈夫です

つぼみ

…へ?

??

ここはギリギリ師範の結界の中なので

ボソッとつぶやく女の子

それが私を安心させる嘘なのか本当の事なのかもわからない

まいっか

そろそろおしゃべりも終わりにしようね

じゃあな!

そんな言葉とともにすごいスピードでこちらに向かってきた

だめ!死んじゃう!

??

夢の呼吸壱の方 残夢

つぼみ

え?

そこには不思議な光景が広がっていた

襲い掛かってくる鬼の首を上から飛び降りてくる女のひとが斬って

そ、んな

隣にいる女の子の安心したような顔、そして紙面に転がる首と胴体

その奥で剣についた血をはらっている女の人

??

師範!

??

叶夢、大丈夫?

叶夢(かなみ)と呼ばれた女の子は女の人のもとに駆け寄り涙をぬぐっている

その瞬間足の力がすっと抜けてその場に座り込んだ

叶夢

あ、大丈夫ですか…?

??

叶夢この子は?

叶夢

あ、帰ってくる途中に道で寝ていたので危ないからと思って一緒に来てもらったんです

叶夢

あの時から鬼が近くにいたので

??

なるほど

??

大丈夫かい?

わざわざ私に視線をあわせてくれる女の人

つぼみ

あ、大丈夫です

つぼみ

い、一応

??

とりあえずここじゃ危ないわ話は中で聞くから

??

ついでに今日は泊っていきなさい

ニコッときれいな笑顔で笑いかけてくれて、腕を支えられて立つ

つぼみ

あ、ありがとうございます

??

ところであなたお名前は?

あのまま支えられて入ったお屋敷は大きくて

気づいたら客間みたいなところに来ていた

つぼみ

つぼみです

つぼみ

星川つぼみ

??

つぼみか…

??

あ、私は細川美子

美子

この子は叶夢

叶夢

叶夢です、よろしく…

つぼみ

よろしくです

美子

単刀直入にきくけど、あんなところで一体何をしていたの?

つぼみ

え、えっと

一体なんて言えばいいんだろう

猫を助けて事故にあって気づいたらあそこにいたんです

なんて信じてもらえるわけないし、頭おかしい奴だと思われるから絶対に言いたくない

なら一つしかないか…

つぼみ

記憶がないんです

つぼみ

自分の名前と年はわかるんですけど、どこに住んでいたのかなんであそこにいたのか

つぼみ

自分でも全くわからないんです

嘘ついてごめんなさい!でもこれしかないんです

美子

そうだったの

美子

ご家族は?

つぼみ

いません

嘘はついてないよ?この世界にはいないし

叶夢

師範…

美子

わかってるよ

美子

つぼみここに住まない?

つぼみ

…え?

美子さんが何を言っているのかわからなくて思考が停止する

美子

実は叶夢も両親を亡くしていてね

美子

つぼみがいてくれたらうれしいんだけど

つぼみ

両親を亡くしたって…

叶夢

鬼に殺されちゃったの

叶夢

それで生き残っていた私を師範が保護してくれて…

美子

この子の名前も私がつけてね

つぼみ

そうだったんですか…

たしかに姉妹にしては似てないなとは思ってたけど

美子

どうかな?

他に頼れる当てもないし、この人たちはいい人だろうから

つぼみ

私でよければお世話になります

美子

うん

美子

よろしくね

こうして私の何もかもが新しいところでの生活が始まった

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