モカブレンド

私は萌花［もか］、周りの子よりちょっと頭のいい女の子

頭はいいけど素晴らしい大人達と比べたら足元にすら及びません

私がよく遊ぶ雫ちゃんは小学校に行ってません

賢くて顔も可愛いのに何故か雫ちゃんは自分に自信を持ってません

ちなみにですが私が学校行かないって言ったら「よそはよそ、うちはうちなのよ」って返されました、

あまり納得いきませんでしたが大人の言うことなので何か物凄く素晴らしい理由があるのでしょう

子供の私には到底理解できないと思うのでそこは深く聞きませんでした

雫ちゃんは私と小学校も違いますがお友達です、私の友達は4人

雫ちゃんの友達は2人、うち1人が私

もう1人は今私が抱えてる迷子の猫ちゃんの雨です

しらばっくれて首を傾げます、可愛さを使うなんて女子としても私より一枚上です

それはさておき私と雫ちゃんは公園に来てすることがあります

雑談です

雫ちゃんは1日中外を散歩しているのでそこで体験したことを教えてもらったり、私のことを話したり…

4人の友達で唯一の子供です

雑談に夢中になっている私と雫ちゃんは雨の突然の大きな鳴き声に驚いてしまいました

そしてそのわたしたちをみて雨も驚いていました

雨は私の言葉を無視して時計台の下に走って毛繕いしました

首を傾げるも雨がいい子なのは知ってます

なのでちゃんと褒めてあげます

雫ちゃんが帰ってしまったので私は他の友達の家に行きます

20歳の芽衣さん

すごく美しくて私もこんな女性になりたいと思うばかりです

芽衣さんの仕事は週に二回のコンビニのアルバイトらしいです

他の時間はなにをしているかと言うと芽衣さんはいっつも勉強ばかり、

そんな生活を2年ほど続けているらしいです

今年の冬にある“入試”というイベントで合格しないと芽衣さんは学校に行けなくなると言っていました

雫ちゃんの席を譲ってもらったら？

そう提案したら優しく笑って 「大学は譲ってもらえなんだよ」

そう教えてもらいました

雨が黙々とミルクを飲む中私は芽衣さんに今日の出来事を話していました

芽衣さんの美しい笑顔に負けないよう私も笑顔でいいました