白木
えっと…これはここに…
白木
っはぁ、疲れた…
ガラッ
唯音
先輩っ
白木
唯音?どうした?
唯音
この本はどこに置けば?
白木
うーんと、横の棚に
唯音
はい!
数分後
白木
そういや、お前なんでいつも眼帯を付けてるんだ?
唯音
あー…色々あって
白木
そうか、あんまり聞かないでおくよ
唯音
はい
キンコンカンコン
白木
下校時刻か
唯音
僕は用事があるので残ります
白木
あぁ、気をつけろよ?じゃあな
唯音
さようなら
通学路
白木
ふぃー疲れたな…
本の整理に記録
白木
はぁー帰るか
ガチャ
学校
唯音
……
唯音
いくら先輩でもこのことを言ったら嫌な思いをするかも…
唯音
いやいや、隠し事はしちゃダメだ
唯音
ちゃんと言わないと
翌日の放課後
唯音
先輩、ちょっといいですか
白木
ん?なんだ?
唯音
あのですね、この眼帯のことなんですけど
唯音
隠さずに言います
白木
急にどうした?
唯音
黙って聞いてください
白木
お、おう
唯音
実は…
かさっ
唯音は眼帯を外し
唯音
この目、どうですか?
唯音
真っ黒で怖いでしょう
唯音
えぐり取られたんですよ
唯音は…
唯音
数年前、貴方にね
俺を指差して
真っ黒な目からは
殺意が感じられた