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ありがとう。

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1

ありがとう。

♥

200

2019年12月11日

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小学5年生

女の子達

キャハハハw

クラスメート

いけぇー!

女の子達

ちょ、やめてよー

(いいなぁ、みんな)

(自由に体を動かせて…)

私は生まれつき

心臓の病気をもっている

手術をすれば…治るけど

治る確率は、

たったの20%

無理だよ…どうせ

友達もいないなら、死んだって構わない

(だけど、)

(死んだら、マモルには会えない)

(マモルは私の大切な家族)

(どんなに辛くても、マモルに会っただけで、辛さが飛んでいっちゃうの)

ただいま!

お母さん

おかえりなさい

お母さん

…心臓痛くない?

うん、今のところは

お母さん

そっか、少しでも痛くなったら言うのよ?

うん^^*

マモル

ワンっ!

あ、マモル〜♡

会いたかったー!

マモル

ワォン!

ふふ、可愛いなー

お母さん

そうね^^*

そーだ、マモル

散歩に行こう!

マモル

ワォン!

お母さん…いい?

お母さん

いいわよ

私が心臓の病気をもってるせいで お母さんは忙しい、

そう考えると、胸が苦しくなる

散歩の時は、お母さんも一緒にいるのがお約束

マモル

ワンっ

ふふ、

マモルもきっと、私が病気で走れないことをもう分かってる

だから、小さかった時も、走らず歩いていた

ねぇ、マモル

本当は…マモルも走りたいよね

マモル

ワン?

お母さん

いつか、走れるといいなぁ

お母さん

そうね

お母さん

きっと叶うわよ

ほんと?

だったら、いいなぁ〜

マモル

ワンっワンっ

2年後

うぅ、

お母さん

お母さん

また、痛くなったの?

う、ン

お母さん

今すぐ病院に行きましょ

マモル

クゥ~ン

ご、めンネ、マ、モル

病院

私の病気は、どんどん悪化して このままだと、あと1年くらいで死ぬんだって…

死にたくない…けど

手術に失敗…したら

…ツ!!

怖い、怖い…怖い怖い怖い怖い…

ただ、ずっとそれだけを思ってた

マモル...

最後にマモルと走って散歩したかった、

コンコンッ

お母さん

入るわね、

お母さん…

お母さん

手術…どうする?

お母さん

悩むわよね、

お母さん

今日はね、マモルを連れてきたの!

!!

本当に!?

お母さん

えぇ、だけど少しだけね

分かった

マモル

ワンっ!

マモル~♡

(`・ω・´(。-_-。)ダキッ

会いたかった、

マモル

ワンっ!

…あのね、マモル

私、もしかすると死んじゃうんだよ

マモル

ワン

死にたくないなぁ。

だけどね、手術怖いの

どうしようもないんだ、

お母さん

桜…

私の最後の夢は

叶わないんだ、

私の夢は…「マモルと走って散歩すること」だから

マモル…今まで歩かせてごめん!

ごめ、んね😭

私も、お母さんも、

いつの間にか…泣いてた

マモル

クゥ~ン

ごめん、マモル…

お母さん

マモル…そろそろ行きましょ

マモル

クゥ~ン

またね、マモル…

半年後

あと半年くらいで死ぬのかぁ

そう考えると、悲しいや

コンコン

お母さん

桜…😢

え、お母さん?

どーしたん?

お母さん

あのね、マモルが…

え?

う、嘘!

誰か、嘘って言ってよ そんな、そんな!

マモルが死んだなんて…

そんなの…

お母さん

ごめんね、桜

お母さん

マモルはね、頑張ったのよ

お母さん

桜に会うため、頑張った

お母さん

だけど、無理だった、

(私より、先にいくなんて…)

しばらく私は泣いた…

今日はお母さんがここに泊まっていくらしい

看護師さん

桜ちゃん、

…はい?

看護師さん

今日は、特別家に行ってもいいことになったの

え?

看護師さん

お母さんが、私たちに言ってきたもんだから

看護師さん

それに、桜ちゃんだから、断れなくて

そうなんですね、ありがとうございます

看護師さん

いえいえ、

看護師さん

お気をつけて

はい、

お母さん

大丈夫?

…ううん

お母さん

そうよね、

(帰ったって、マモルはいない…)

(行ったって、なんにもないよ!)

…ただいま

お母さん

ふぅーただいまっと、

お母さん

久しぶりに帰ってきた事だし!

お母さん

ゆっくりしなさいね

うん、

桜の部屋

あぁ、懐かしい

(ここで、よくマモルと遊んだなぁ)

3年前

よーし!ボールを取ってみよ!

マモル

ワンっ!

マモル

パクッ

あぁー!

もう〜すっごいジャンプ力だなーw

私も運動神経さえ、あれば、

バカにされないかな?

マモル

ワンっ!

マモル

ワンっ!

こ、これ、くれるの?

マモル

ワンっ!

ス、すっごい嬉しぃぃ!!

もう、大好きぃ!

マモル

ワンっ!

現在

あの時のクローバーは確か…

あった!

もう、しわくちゃだけど、

大切な、大切な、クローバー…

そーだ、久しぶりにモデルごっこでもしよっかな!

(色んな服を来てモデルみたいな感じになること↑↑)

そして、クローゼットを開けた

その時

キャッ!

…?

こ、これは…

そこにはいくつかのクローバーが置いてあった

もしかして…マモルが?

マモル…😭

ありがとうマモル…

私のために、外に行ってクローバーを取ってくれたの?

いつもマモルは私の事を第一に考えてくれたのに…

私…なにやってんのよ

治らないって勝手に決めつけて

あげくは失敗するかもって怯えて…

私…決めた

部屋

お母さん!

お母さん

桜?

お母さん

どうしたの?慌てて

あのね、私

手術受けたいの!

お母さん

お母さん

ほ、本当に?

うん、

私、馬鹿だった

マモルは、自分が死ぬと分かってても、諦めなかった、

なのに、生きる希望がある私は…

だから、手術受けたい

例え、失敗したとしても

私は希望を失いたくない!

お母さん

桜…😢

お母さん

分かったわ、お医者さんに言っとくわね

お母さん

桜…いつの間にか強くなったのね

ふふ、マモルのおかげだよ

3年後

あの時のこと、いつまでも忘れないよ

ふふ、思い出したら、涙が出てきそう

あの時のクローバー、いつまでも持ってるからね

健太

桜ー

あ、健太くん!

私に希望をくれて、本当にありがとう

おかげで、彼氏も出来ちゃったや😳

”ありがとう”

❦ℯꫛᎴ❧

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200

コメント

6

ユーザー

めっちゃええ話…✨感動🥺

ユーザー

桜も良い奴 マモルも良い奴 (*`ω´*)ドヤッ

ユーザー

マモルー(´TωT`)(´TωT`)(´TωT`)

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