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〜ユキ side〜
ウィズに教えてもらった通りに 外の道を進んで、競技場の入り口まで 辿り着いた
リーフ
真夏
ソラ
何かに気づいたらしく、 ソラがボクらの先を進んでいく
リーフ
ソラ
音?
ユキ
ソラの向かっている方向に耳を 澄ませると、物音が聞こえてきた
それに、探偵2人の声も聞こえる
ユキ
リーフ
遠目に2人を見つけると、 その敵も明らかになる
ユキ
常人離れした体つきの大男
そいつの纏っている殺気が、 ずっと離れたボクでも感じられた
真夏
リーフ
ソラ
リーフ
ユキ
真夏
ユキ
2人の戦い方を見て、少し分かった
2人は相手を倒そうとしてない、 それにあんなやつ相手に手加減して、 体力を無駄に使わないようにしてる
ユキ
ユキ
もしかして、凪沙を守る為に 2人は戦ってる?
いや……それならまだ、 逃げた方が得策だ
ユキ
ソラ
ユキ
ソラ
ユキ
ユキ
ユキ
ソラ
ユキ
真夏
リーフ
きっとあの2人は、あいつのことを 倒そうとしてるはずだ!
けど2人だけじゃなくて、 ボクらを含めた4人で
だから、ボクらが来るまでの時間を 稼ぐ為に、あえて攻撃はせず、 この後戦う為の体力を残してたんだ
ボクと、本当ならウィズも来るはず だったけど……今はいないから、 代わりにソラを含めて、4人
もう時間は残されてない。 できる限り早く倒さなきゃ!!
〜渉 side〜
渉
きっと、坂田も俺の考えは 理解してるはず
だけど……
渉
優
渉
優
ファントム幹部
手指の骨をパキパキと鳴らしながら、 相手がこちらに近づいてくる
凪沙
俺達の後ろで、 佐野が叫ぶように声を上げた
渉
渉
あれは……!
ファントム幹部
渉
そう言ってから、相手に向かって ニヤリと笑みを投げた
ファントム幹部
ファントム幹部
ユキ
ファントム幹部
相手の背後に向かって、 思いきり突進してきた真冬
不意を突かれた相手は、反応できずに 攻撃をモロに食らった
ユキ
優
渉
優
ソラ
ずっとパソコンばっかりいじってた やつが、こんなやつと戦えるとは 思えないが……
渉
ユキ
ユキ
優
ソラ
渉
この2人の様子だと、ちゃんと心は 決めたみたいだな
それに、一ノ瀬の方は心なしか、 少し垢抜けたような気もする
優
〜真夏 side〜
真夏
リーフ
真冬に言われた通り、みんなの少し 遠くにへたりと座り込んでいる なぎちゃんの方へ向かった
凪沙
凪沙
凪沙
真夏
凪沙
あっちはきっと大丈夫
何より、なぎちゃんに 怪我がなくてよかった
リーフ
凪沙
凪沙
凪沙
凪沙
リーフ
ナイフを使う女の幹部……って、 さっき出会した人?
凪沙
凪沙
凪沙
真夏
凪沙
凪沙
リーフ
九葉
九葉ちゃんにしては珍しく、 不安が少し顔に出ている
真夏
実のお兄ちゃんが、危険な相手と 戦ってる真っ最中なんだから
もし真冬が戦っていたら…… 私も、気が気でいられないと思う
凪沙
凪沙
九葉
リーフ
すると、わずかだけど、 笑顔を見せてくれた九葉ちゃん
真夏
「信じたいなら信じよう」 さっき私が言った言葉
真夏
それが嬉しくて、私も不安を 取り払うように、笑顔になった