?
はぁ、はぁっ…はぁ
?
おれはっ、俺はなんてことを
虫たちの声が夜闇の底消えて行く
辺りは異常なほどの静寂と光のない空
そんな夜闇に足音と吐息混じりの声が照らされていた
?
おれはっっ
?
俺はっ!!
?
ピッ
A子
はぁまたこのニュース
A子
朝から見たくないよ
A子
連続殺人犯が捕まらないって
A子
どんな警察なの?ほんと怖いんだけど
そうブツブツ呟きながらA子はテレビを消した
A子
ってかこの県内怖すぎない?
A子
引越しも考える?
A子
…
A子
ねぇ聞いてんの?
蒼
あ、うんごめん
蒼
なに?引越しがどうのこうの…
A子
あーもういいめんどくさい
A子
もう仕事行くから
A子
あ、今日夜ご飯いらないから
蒼
え?また外食なの?
A子
え?何嫌なの?
蒼
いや、嫌とかじゃなくて、、
蒼
将来結婚も考えてるし、そのために貯金…
ガッシャーン
A子
は?だからなに?
A子
お前がもっと稼げばいいだけだろ?
A子
あーほんとムカつく
A子
朝の変なニュースからこいつまでほんとに気分悪いわー
A子
とりあえずもう行くし、夜もご飯いらないから
そう言い残しA子は出ていった
蒼
…
蒼
僕が…僕が耐えれば
蒼
僕の名前は蒼
蒼
一般企業に務めるサラリーマン
蒼
A子は僕の彼女。ちょっとヒステリックな所があるが、可愛い一面も実はある。
蒼
彼女なら簡単に別れられるだろ?って今思ったでしょ
蒼
僕はもう20代も後半。30代に差しかかろうとしている。A子とは会社で知り合い、そこから僕が猛アタックして付き合い
蒼
今交際5年となる
蒼
僕は結婚したい気持ち山々だが、彼女はまだその時じゃないの一点張り
蒼
僕を女手一つで育ててくれた母もA子との結婚を待ち望んでいる。
蒼
A子は付き合いたての頃、よく男と遊んでいた
蒼
けれども、その度にごめんと泣きながら謝りもうしないと誓ってくれた
蒼
本当にそこから浮気はせずに日々を過ごしていた
蒼
だから僕は
蒼
30代になれば変わってくれる
蒼
そう信じている。
蒼
そして彼女はあと一週間後に誕生日を迎え30歳になる。
蒼
あとすこし…あと少しの辛抱だ。
蒼
そう思い今日も割れたガラスと向き合い、少しシワの出てきた顔とにらめっこをする。
A子
アハハハッ
A子
やだおっかしー
A子
涼真ったら本当に私の事好きねー
涼真
当たり前だろ
涼真
4年も付き合ってるんだから
涼真
早く俺と結婚してくれよ
A子
もーわかったって
A子
もう少しであいつが貯めてた貯金がすごい額に行きそうなの
A子
それを持っていって
A子
涼真と二人で都内に住むの♡
涼真
ハハハッ
涼真
あいつは金ヅルってか?
涼真
可哀想な男だ
涼真
こんなに可愛い彼女は今俺の腕の中ってのになー
A子
そうに決まってるでしょ?
A子
私は4年前からあなたのもの♡
A子
浮気がバレた時は焦ったけど、
A子
謝ったら許してくれたし
A子
ちょろい男だよほんとに
涼真
俺とあいつどっちが好き?
A子
もちろん涼真だよっっ♡
涼真
ほんとにっ 今日は
涼真
朝まで返さないからなっっ
A子
やだぁ///もっ
A子
あっっ///
闇夜というのは
色んな悪を飲み込んでくれる
そう思っている君たち
いつか痛い目に遭うと言うことを
その目を通して体験して欲しい






