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カ ランカ ラ ン
古びた店だろうか。
店内に涼しげな風鈴の音がした。
きっと扉についているモノだろう。
さぁ、今日も客が来た。
花月
花月
いつも通りの言葉を掛けた後、俺は静止した。
何故ならば扉の向こうには小さい子供が立っていたからだ。
5歳頃だろうか。小さい手で重い扉を支えている。
花月
その姿が見た俺はふわりと笑う。
花月
その声を掛けた後俺はパ ラパ ラと本をめくる。
昨日までは書かれていなかった名前が表示されている本だ。
その名前の下には『警察官』と書かれていた。
警察官の仮面が良いと言う人たちは何人もいる。
半年前に来た黄色いお面を被った正義感の強い子もそうだ。
少年が一歩前に出て仮面を取っていく。
少年
少年が仮面を貰っていって終わるはずだった。
でも残された仮面は少年が取っていったはずの警察官の仮面。 何故か横にあった仮面が無くなっている。
花月
気づいたら少年は居なくなっていて。
いつも通りの生活が戻ってくるのであった。