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――2日後、 皇都の魔塔。
魔塔主の書斎には、 魔塔のイザックとノクトルの他に、
ウェンデッタと従者ダニエル、 キガンジ当主ミカゲが 顔を揃えていた。
イザック
イザック
流石に驚きを隠せないらしい 魔塔主イザック。
彼の出した期限を2日ほども残し、 ウェンデッタは 課題をクリアしてしまったのだから。
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
華麗に高笑いを決めつつも、 内心では 胸をなでおろすウェンデッタ。
ミカゲ
ミカゲ
貫禄たっぷりに 椅子にふんぞり返ったミカゲが、 イザックへと念を押した。
イザック
ミカゲ
イザック
ギロッとミカゲに睨まれ、 ビクッと固まるイザック。
イザック
イザック
イザック
イザック
ウェンデッタ
ウェンデッタ
優雅に微笑み、 ウェンデッタが手を差し出す。
イザック
少々ためらいながらも、 イザックはその手を取る。
そして2人は、固く握手を 交わしたのだった。
ミカゲ
ミカゲ
ミカゲ
ノクトル
ミカゲ
拳を鳴らして答えるミカゲ。
ミカゲ
ミカゲ
ミカゲ
ミカゲ
ウェンデッタ
ダニエル
イザック
イザック
ミカゲ
ミカゲ
ミカゲ
ミカゲ
イザック
何ともいえない顔の イザック。
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
――シャランッ
机に置かれた通信用魔導具から、 軽やかな通知音。
イザック
ノクトル
イザック
ノクトル
ウェンデッタ
皆の顔に、緊張が走る。
キガンジ家の当主ミカゲが 魔塔主に呑ませた条件の ひとつ――
――ミカゲを拉致した 魔術師への取り調べ。
事件の背景を徹底的に洗ったうえで、 芋づる式に関係者が誰かを 自白させるつもりだ。
イザック
イザック
調査班の魔術師(通信)
調査班の魔術師(通信)
調査班の魔術師(通信)
ウェンデッタ
ダニエル
ミカゲ
ノクトル
調査班の魔術師(通信)
調査班の魔術師(通信)
ウェンデッタ
ウェンデッタ
調査班の魔術師(通信)
調査班の魔術師(通信)
調査班の魔術師(通信)
イザック
イザック
ダニエル
ダニエル
ウェンデッタ
ノクトル
ミカゲ
ミカゲ
イザック
イザック
イザック
イザック
イザック
イザック
イザック
ノクトル
犯人をよく知るらしい イザックとノクトルが 頷き合う。
彼らの瞳もまた、決意で満ち溢れていた。
イザック
イザック
イザック
調査班の魔術師(通信)
話がまとまったところで、 イザックが通信を切った。
ウェンデッタ
ノクトル
ノクトル
ノクトル
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
イザック
ミカゲ
ウェンデッタ
ウェンデッタは 悪い笑みを 浮かべたのだった。
この密談を皮切りに、 ウェンデッタを取り巻く情勢は、 嵐のように変わっていった。
そして――
――半年後。
皇都では、 “急成長した新サービス”が 密かな話題と なっていたのだった。
――イザック 恋愛相談所
――通称、 “イザ恋” (いざこい)
恋愛に関するお悩みなら 何でも相談できる カウンセリング専門店。
言ってしまえば 『話を聞いてアドバイスするだけ』 なのだが…
…そのアドバイスが “あまりにも的確” だったのだ。
利用者の声
利用者の声
利用者の声
利用者の声
徹底的な秘密厳守と個室対応を 売りにしたこともあり、 予約待ちが出るほどの大盛況。
たった半年で、若者を中心に 平民も貴族も問わず 様々な者が訪れるまでに急成長 したのだった。
――相談所内の 所長室。
ウェンデッタ
ダニエル
ウェンデッタ
イザック
ダニエルとウェンデッタの冗談を、 イザックが顔を赤くして 制止した。
だが体中から 嬉しさがにじみ出て いるあたり、 満更ではないらしい。
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ダニエル
ダニエル
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
イザック
イザック
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
打って変わって ウェンデッタが 真面目な表情に。
一瞬にして 場の空気が引き締まる。
ダニエル
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
イザック
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ダニエル
ウェンデッタ
ウェンデッタ
イザック
イザック
イザック
イザック
イザック
イザック
イザックは 晴れやかな顔で答えた。
ウェンデッタ
ウェンデッタ
密かにホッとする ウェンデッタ。
イザック
イザック
イザック
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ダニエル
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
イザック
イザック
イザック
イザック
イザック
ウェンデッタ
ウェンデッタ
――シャランッ
イザック愛用の通信魔導具の 通知音が鳴った。
イザック
イザック
恋愛相談所の受付責任者(通信)
ウェンデッタ
恋愛相談所の受付責任者(通信)
恋愛相談所の受付責任者(通信)
恋愛相談所の受付責任者(通信)
ウェンデッタ
ダニエル
イザック
ウェンデッタ
ウェンデッタ
恋愛相談所の受付責任者(通信)
恋愛相談所の受付責任者(通信)
ウェンデッタ
ダニエル
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ウェンデッタ
イザック
ダニエル
ウェンデッタ
ウェンデッタ
ダニエル
ダニエル
ダニエル
ウェンデッタ
――相談部屋。
店内に用意された カウンセリングルームの1つで、 完全防音の個室だ。
変装したウェンデッタは 席に着くなり口を開いた。
ウェンデッタ(変装)
もちろん『ラナ』というのは、 偽名である。
ウェンデッタ(変装)
アルス(変装)
アルス(変装)
アルス(変装)
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
確信したウェンデッタは、 慎重に言葉を選びつつ 話を続ける。
ウェンデッタ(変装)
アルス(変装)
恥ずかしそうに モゴモゴ言いよどむアルス。
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタの記憶の中の アルスは、 基本的に余裕があった。
怒りで激高することはあれど、 こんな風にまごつく様子など 見たことがない。
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
心の中で ニヤリと笑う ウェンデッタ。
アルス(変装)
アルスは少し考えてから、 ポツリポツリと話し始める。
アルス(変装)
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
アルス(変装)
アルス(変装)
ウェンデッタ(変装)
瞬間、 ウェンデッタは察した。
いわゆる“女の勘” というやつだ。
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
ふつふつと湧き上がる怒りを グッとこらえつつ、 ウェンデッタは 脳をフル回転させる。
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
アルス(変装)
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
アルス(変装)
迷いつつも、 アルスはようやく 心を決めたらしい。
アルス(変装)
アルス(変装)
アルス(変装)
アルス(変装)
アルス(変装)
アルス(変装)
アルス(変装)
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
ウェンデッタ(変装)
アルスが 相手を褒めれば褒めるほど、 顔が引きつりそうになるのを 必死にこらえるウェンデッタ。
アルス(変装)
アルス(変装)
ウェンデッタ(変装)
彼女はようやく 気付いた。
憎き元凶が 現在進行形で恋焦がれている という相手が、
他でもない “ウェンデッタ自身”を 指していたことに。