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私の彼氏は〝束縛彼氏〟

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私の彼氏は〝束縛彼氏〟

8 - 私の彼氏は“束縛彼氏” 8話

♥

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2020年06月08日

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真菜

か…和……?

小声でゆっくり尋ねると和はニコッて微笑みながら

和也

そうだよ、久しぶりだね

って、答えてくれた。

でもその微笑んだ顔が妙に変でとても恐ろしく見えた。

お前、何でここにいるだ

翔は私をかばうように私の前へ立つ。

和也

あーっ君は“翔くん”とか言ってたっけ

まぁ、そうだけど

和也

君も久しぶりだね

以前なら翔を殴ろうとしてたのに和、一体どうしたの?

雅紀

あ~スッキリした~♪

雅紀くんはトイレから出てくるなり和の姿を見て固まった。

雅紀

…え、ニノ?

和也

雅紀、お前も一緒だったんだ

雅紀

あ、うん!まぁ…

2人って友達なんじゃなかったの?

話しているときの雅紀くん笑顔が凄い引きつってるように見えた。

マスター

あ~ごめんごめん。電話長引いちゃって~

暫くしてマスターが奥の方から走ってやって来た。

雅紀

あっマスター!

マスター

…あれ?その人は雅紀の友達?

そう言ってマスターは和を指した。

雅紀

あっうん、まぁ

和也

あ、初めまして、この雅紀の友達の二宮和也です

そう言って笑顔で自己紹介する和。

和也

……それと

真菜

キャァッ

急に私の腕を勢い良く引っ張り和の胸の中にポスンッて収められた。

和也

この真菜の彼氏

和也

だよね?真菜

真菜

__ッ!

和の目は、“うん”と言えと言わんばかりの目付きで私の方をジッ見つめてくる。

そりゃ…合ってるけど、わざわざマスターの前で言わなくてもいいのに……

そんな和に耐えられず私は静かに頷く。

そんな私に対して和のことを何も知らないマスターは

マスター

へぇーっ!俺てっきりこの翔くんが彼氏かと思ったわ(笑)

マスター

真菜ちゃんの彼氏かっこいいじゃん!いい彼ゲットしたね〜

って、笑顔で言う。

和也

僕の事褒めてくださってありがとうございます♪俺らお似合いですよね?

マスター

そりゃーっ美男美女でお似合いですよ~!結婚とかしちゃえばいーのに

和也

そうですねーっ

そう言って私のことを見て

和也

実は近日中にするんですよ~、ねー?真菜

真菜

え…

え、まってまって、そんな話聞いてないんだけど

和也

どーしたの?返事がないけど

心配そうな声で言うけど、和の私を見る目は“はい”って言えよ!と言わんばかりの目付きでジーッと私の方を見る。

真菜

…ぇ…えと

戸惑う私に和は

和也

真菜のやつ、恥ずかしがってんだけなんでっ気にしないで?

って、マスターに微笑みながらそう言う和。

マスター

そっかそっか~。真菜ちゃんは照れ屋さんで可愛いねー♪

そう言いながらニコッて微笑む。

真菜

…え、と…だから_

“違うんです”って誤解を解こうと口を開いたその瞬間…

真菜、時間もそろそろだし戻るぞ

って言って、さり気無く私の手を握りお代をテーブルに置き

じゃあ失礼しまーす

ってそのまま私は翔に引っ張られ、店の外へと出た_。

雅紀side

真菜ちゃんと翔ちゃんが出ていった後、取り残された俺とニノ。

マスターはその後すぐ電話が鳴って、奥へ行ってしまったからここにいるのは、2人だけ。

シーン...と静まり返る店の中。

和也

…なぁ

2人の沈黙をまっ先に破ったのはニノ。

雅紀

な、何?

和也

雅紀は例の“計画”上手くやってる?

雅紀

…ッそれは

和也

約束…でしょ?

雅紀

で、でも俺、翔ちゃんの弱みを探るだなんて…無理だよぉ

その瞬間_ドンッ_て音が店中に響き渡る。

和也

お前…忘れたの?

雅紀

……ッ

和也

高校時代の事

雅紀

わ、忘れて無いけど…

和也

じゃあやってくれるよね?じゃあ僕もそろそろ会社に戻るから

そう言って和は店を出ていってしまった。

雅紀

…ハア

溜息をつきながら残ってた自分のコーヒーを口にする。

ニノ…昔は優しくて、面白い奴だったのに…それなのに

どうしてあんなに変わってしまったの_?

あの後、翔に引っ張られ店の外に出た私。

大丈夫か?

そう言いながら私の両肩を優しくポンッて叩く。

真菜

う、うん

嘘だろ

真菜

…ぇ

お前、嘘つくとき大体目が泳いでるし

真菜

しょ、翔

無理すんなよ

心配そうにそう嘆く翔。

普段は意地悪だけどこういう時は凄い優しい翔。

真菜

ぅん、ぁりがと…

そういった後、翔に向かって優しくニコッて微笑む。

///

真菜

しょーお?

見間違えだろうか、私が微笑んだ直後、翔の頬がうっすらピンク色に染まった事が。

雅紀side

あれからまた時間が少し経ち... 奥からマスターがやって来た。

マスター

あれ?雅紀だけ?他の皆は?

雅紀

他の皆なら会社に戻ったよ?俺も会社にそろそろ戻るから

マスター

もう時間?

雅紀

うん

お代はさっき翔ちゃんが俺の分まで払ってくれたんだよね

後でお礼言わなきゃ💦

雅紀

それじゃ!

俺が店を出ていこうとしたとき。

マスター

雅紀!

って大きな声で呼ばれ振り返る。

雅紀

…マスター?

そう聞き返すと

マスター

お前、俺がいない間何かあっただろ

雅紀

ぇ…?

マスター

だってさっきとテンションも違うし、顔色だって変だし

雅紀

___ッ!

マスター

俺と雅紀付き合い長いんだぜ?もし何かあったら聞くけど?

雅紀

言えない

言えるわけ無い

潤さんみたく、マスターにまで迷惑なんてかけられないよ…

マスター

雅紀?

雅紀

だっ 大丈夫!大丈夫!!

マスター

そうか?

きょとんってした顔でそう言うマスター。

雅紀

そーだって!あっやべ!休憩時間終わるから戻るゎ!!!

そう言って、俺は逃げるようにそそくさと店を出た。

マスター

和side

ニノぉ!!!

会社に戻ると智が小走りで俺の方へやって来た。

和也

おっ智

“おっ智”じゃないよぉ~!!何処行ってたのさ!僕探したのにぃ〜!

和也

ごめんごめん、ちょっとな

もしかしてぇー“彼女”にでも会いに行ったのぉ??

和也

ん、まぁそんなとこ?

うっわ~もぅ僕妬いちゃうぞ!

ニノのこと大好きだもん!

そう言いながらお得意のふにゃんって笑顔を見せる。

和也

ぁーごめんごめん、じゃあ今日どっか2人で飲みにでも行く?

行くーー!!!

和也

じゃあ許してくれる?

しょうがないなぁ~!大好きだから許しちゃう♪

智って単純だな…(笑)

翔side

真菜

ねぇ、翔

仕事から帰り、家でゆっくりしているとき真菜が話し掛けてきた。

どーした?真菜

真菜

私…さ、思うの

何が?

真菜

いつまでもここにいたって翔にも悪いし、和だって…

何言ってんだよ!!

俺はぐいって真菜の腕を引っ張りぎゅって抱きしめた。

真菜

しょ、翔?//

そんなこと…言うなよ

真菜

え?

お前、あの“和”が怖くて、あいつの元から逃げたんじゃねーの?

真菜

…ッそ、それはそうだけど

そう言いながら戸惑ったような顔をする真菜。

お願いだからさ

“出ていく”だなんて…言うなよ

あいつのもとに行くなよ

俺の傍から離れんなよ__

私の彼氏は〝束縛彼氏〟

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181

コメント

10

ユーザー
ユーザー

きゃーー! やばい(*≧∀≦*)

ユーザー

こんニノ〜!!!🤗 読んでくださった皆さん有難うございます!🙇‍♀️🙌 明日、時間があればストーリー2つ投稿しようと思ってます!🤩😎 良かったら次回も見に来てください!!!😆

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