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雅紀side
雅紀
家に着き、ニノからのメールに溜息が出る。
============== 送信者:ニノ to.雅紀 件名なし 今週中にあいつの弱点探れ。 いいな? ==============
雅紀
そりゃ、最初は“うん”と言ったけどあんな優しい翔ちゃんの弱みを見つけるだなんて出来るわけない
昔のニノならまだしも、今のあのニノじゃ、何するか分からないもん
昔の事、忘れたの?
不意にニノが言ってた事を思い出す。
雅紀
だって……
あれは、俺とニノが大学時代の事だった。
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和也
雅紀
朝、いつものようにニノと挨拶を交わす。
雅紀
和也
って笑いながらもニノは自分の鞄の中から自分の日本史の教科書を出して
和也
雅紀
和也
雅紀
和也
雅紀
意地悪だけど、優しいニノ。
それに周りより顔立ちもいいからよくモテていた。
そんなニノの事は友達として大好きで、自慢の友達とも言ってもいいぐらいだった。
そんな楽しい大学生活送っている時だった。
雅紀
その当時付き合ってた彼女、ミキの浮気の現場を目撃してしまった俺。
和也
丁度通りがかったニノが俺の異変に気づいて俺のとこへ来てくれた。
雅紀
和也
雅紀
和也
雅紀
和也
雅紀
和也
雅紀
俺の止めも聞かずニノはミキ達のとこへ行ってしまった。
雅紀
数分後、戻ってきたニノの姿は傷だらけで
雅紀
和也
雅紀
和也
雅紀
和也
雅紀
和也
雅紀
和也
雅紀
和也
雅紀
________________ ___________ ______
雅紀
まさかあの日の約束したことがこんなお願いになるなんてあの時は思いもしなかったよ
雅紀
真菜
翔
そう言って抱きしめていた腕をそっと離す。
翔
真菜
翔
真菜
翔
真菜
翔
そう言って目をまん丸にする翔。
真菜
翔
真菜
翔
真菜
翔
真菜
それから、和に“今から帰る”ってメールをして車の前で待つ翔の元へ向かう。
翔
真菜
翔
真菜
そうして翔の車で和の待っている家へと向かった_。
和side
和也
家に着いて大きなソファーに横たわる。
智と会社帰りに近所の居酒屋で2人で飲んできた俺。
まぁ、“どっか飲みにでも行く?”って誘ったのは俺なんだけどな(笑)
和也
突然俺の携帯が鳴り、画面を見れば一通のメールが届いていた。
和也
その内容は真菜からで、“こんな時間にごめんね?今から家に帰る”っと短文で書いてあった。
急いでいたのか絵文字とか一切なかった。
和也
真菜が帰ってくるだなんて俺は思いもしなかった
だから俺は意地でも取り返すつもりだったけどその手間は省けたな…(笑)
和也
絶対
絶対にね?
和也
っと思って、重たい体をよっこいせって起こして部屋へ向かった。
翔side
翔
30分くらい経った頃ようやく家に着いた。
真菜
なんて言いながら、フフッて優しく俺に微笑んでくれた。
思わずその表情に顔がうっすら赤くなる。
翔
真菜
翔
真菜
翔
あー!なんでこんな時に顔が赤くなるんだよ!!//
真菜
翔
“行くなよ”
本当はこういって真菜引き止めたい
でも、今の俺には出来ない
真菜
翔
真菜
翔
真菜
翔
真菜はゆっくり車から降りると家のインターホンを押す。
翔
“和”って奴は俺のこと嫌ってるみたいだから顔を合わせないほうがいいと思い真菜がインターホンを押した瞬間、家まで車を走らせた。
真菜
後ろを振り向くとそこにはもう翔の車はなかった。
インターホンを鳴らして数秒後“はーぃ。どちら様ですか?”って和の声が聞こえた。
その声を聞いた瞬間、私の身体は敏感にビクンッと震えた。
駄目だ、ここで怖がってたらここに来た意味がない…
私は勇気をだして
真菜
っと返答する。
真菜
まさかの返答無し??何で?
っと悩んでいたらドアがバン_ッ勢いよく開いて和が出てきた。
真菜
彼の姿を目の前にすると思わず身体が拒んでその勢いで後ろへ一歩下がろうとした瞬間
真菜
和に腕を引っ張られ胸の中に私の身体が引き寄せられると無言のまま私を痛いくらい強く、強く、抱きしめた。
真菜
まだ何も言わない、黙ったまま私を抱きしめ続ける。
真菜
そう言うと暫く経って離れた和の腕
和也
真菜
そう言われゆっくりと家の中へ入る。
和也
真菜
そう返事返すと和は台所でココアを作ってくれている。
真菜
和が…違う
いつもの和だったら“お仕置き”と言われ……殴られる
なのに今の和ときたらなんか、優しい?
なんかまるで付き合ってた頃の和みたい
でもそんな優しくしてくれている和になんか裏がありそうでとても恐ろしく思えた。
コメント
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楽しみにしてました!
つ・づ・き〜