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#短編集
masyu
138
きのこのこ
200
コメント
3件
みぅです🥀 第1話、読みました。 まず……冒頭のいじめっ子の尋問みたいな空気、すごく苦しかった。れいが言い返した瞬間の「余計嫌われるだけなのに」ってとこ、痛いくらい分かる。そしてえみりの三者面談、あかりの母の死…どのシーンも、誰かの「どうしようもなさ」が詰まってて、読んでて胸がぎゅっとなった。 そらが好きな服を「処分する」って母親に言われるところも、自分の意思が全部否定されるもどかしさが伝わってきて苦しかった。 それでも、最後に六人の少女たちの声が重なる展開…これからどうなっていくんだろう。希望って言葉が刺さる。 続きがすごく気になります。ちゃんと読ませてもらいますね🌙
いじめっ子
いじめっ子
口だけの笑顔が、じっとこちらを見つめている
桃ノ木れい
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
尋問官のように、彼は私を追いつめる
私は反射的に言い返していた
余計、嫌われるだけなのに
桃ノ木れい
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子の仲間
いじめっ子
いじめっ子
尋問官の近くにいた体格のいい男子生徒が、私に一歩ずつ近づいてくる
逃げる間もなく、私は拳を振り上げられた
「勇気」
試験が一通り終わり、返却の始まったある日。
私は放課後、担任の先生に呼び出された
他に誰もいない教室で、ただ向かい合う
それだけで心臓が嫌な音を立てた
担任
担任
担任
佐久間えみり
この後何を言われるかは、とうに分かっている
だから早く言ってくれ、終わらせてくれと、
願わずにはいられなかった
担任
担任
佐久間えみり
担任
担任
担任
声が実体を持ったかのように重く伸し掛かってくる
数十秒と私は動くことも言うこともできなかった
佐久間えみり
担任
担任
それからは、ずっと上の空だった
焦点の合わない目を動かしては現実に襲われ、
下を向くだけの時間を私は過ごした
担任
担任
佐久間えみり
佐久間えみり
佐久間えみり
担任
とにかくこの空間から抜け出したかった私は、
それ以上のことを口にする気にもなれず教室を後にした
「懸命」
化学教師
化学教師
私は作業に取り掛かろうとした
すると、実験室の扉が開いた
担任
担任
城ヶ崎あかり
担任
クラスメイト
城ヶ崎あかり
私は何も考えないようにして、先生についていった
担任
担任
気を遣って、やんわりと言っているのは分かっていた
でも、その裏にある重い現実が、
私には見え透いてならなかった
担任
担任
私の頭には、何も入ってこなかった
ただ手を動かし、荷物をまとめ、
淡い期待を抱くことしかできなかった
でも、期待なんかするだけ無駄だった
お母さんは私が病室に入って数分後、静かに息を引き取った
一人、また一人と私の周りからは人が消えていく
私はまた孤独への階段を一段昇ってしまった
城ヶ崎あかり
城ヶ崎あかり
私はそう強く願い、手を合わせた
「包容」
そらの母親
僕が自室で勉強していると、母が低く重い声でそう言った
階段を降りてリビングに入ると、僕のお気に入りの服が床に並べられているのに気がついた
ジーンズ、Tシャツ、パーカー……
全て僕自身の貯金を使い果たす勢いでこの間買ったものだった
そらの母親
木下そら
そらの母親
そらの母親
この後に起こることは、もう分かりきっていた
そらの母親
そらの母親
木下そら
木下そら
そらの母親
木下そら
行く末なんてどうでもよかった
ただ、諦めたいと、どうでもいいと、
そんな想いだけが僕の中に渦巻いていた
「希望」
星咲しずく
私は朝十時過ぎに登校し、保健室の扉を開けた
保健室の先生
保健室の先生
星咲しずく
いつもと変わらないそのやりとりが、今日は何故か何倍も苦痛に感じた
いや、それは「変わらないから」なのかもしれない
保健室の先生
保健室の先生
星咲しずく
星咲しずく
去っていく先生の背中を見つめる
私は罪悪感と無力感に襲われていた
星咲しずく
周りに聞こえないようにそっと呟いた
保健室に、私ともう一人の先生以外の人はいなかった
静かな部屋に、一条の光が差す
その光は私がどれだけ空虚であるか、
同時に儚い存在なのかを物語っていた
「生命」
氷乃真城
氷乃真城
私は静かにリビングのドアを開けた
真城の父親
真城の父親
氷乃真城
真城の母親
真城の母親
真城の母親
真城の父親
会話には加わらず、夕食の乗ったトレーをテーブルに運ぶ
いつもとは少し違う匂いが立ち上っていた
真城の母親
氷乃真城
真城の父親
真城の母親
「幸福」
「勇気」
「懸命」
「包容」
「希望」
「生命」
「幸福」
__六人の少女たちの声はやがて一つとなり、
どこまでも響いて人々を救うのであった
「ドリームズ・オンステージ!」
間もなく、開演のお時間です。