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コメント
3件
うぅ...ブラウザだからハート10回しか押せないのが悔しい...!すごく臨場感があって読んでいてワクワクします😆続きが楽しみです!
第4話、読み終わりました。 日帝とアメリカのコンビがだんだん息を合わせてきた感じがいいですね。「お前はよく寝たか」から始まる朝の会話の距離感が絶妙で、羊羹を見つけた時の「うまあぁあ…!!」の叫びには思わず笑ってしまいました。1日以上何も食べてない描写がリアルで、胃に甘味が入った時の解放感が伝わってきます。 T字の棒が2つ揃ったけど合わない、鍵は見つかったけど鍵穴がない。妨害が2回も行われているという緊張感。イギリスが「理想郷」と捉えている視点も気になりますね。この世界の仕組みが少しずつ見えてきて、続きが楽しみです。
日帝
いつかの夢を見た。
大切な誰かが、ずっと闇のなかに落ちていく夢。
気づいた時には、もう手の届かない所まで、
もう見えない所まで、
……取り返しのつかない所まで、
落ちていた。
日帝
日帝
……あれ……。
アメリカ
日帝
……ここは……。
……ああ、そうだ……。
昨日は…
1日目
アメリカ
アメリカ
アメリカ
日帝
日帝
アメリカ
子供部屋があったし、布団ならそこら辺にあるだろう
日帝
アメリカ
日帝
アメリカ
日帝
そうだ……結局いい布団を探して、ここで寝たんだ。
日帝
眠い目をこすりながら、上体を起こす。
心無しか、体が少し軽い。
しっかり寝て、体力を回復できたらしい。
日帝
そう聞くと、アメリカはにこりと笑った。
アメリカ
アメリカはわざとらしく背伸びする。朝でもサングラスは相変わらずだ。
日帝
変な奴、と思いながら部屋を見回した。
使われていないキッチン、新品と思われる冷蔵庫、秒針がない掛け時計。
一見普通の家だが、使われた痕跡が無いのが気味悪い。
ベッドの隣の小さな机には、昨日見つけたT字の棒が置かれている。
日帝
昨日の探索が頭に浮かぶ。
子供部屋。教室。浴室。洗面所。
……怪物。
誰も来なかったら、動き出せなかっただろう。
今ここで安全に休息を取れたのは、アメリカのおかげだ。
情けないが、1人になるわけにはいかない。
日帝
アメリカ
軍帽を被り、つばの向きを整えた。
日帝
アメリカ
アメリカはヘラヘラと笑い、軍帽を小突いた。
日帝
サングラスをじっと見た。
アメリカ
その口は笑っているが、声はしっかりとこちらに向いていた。
日帝
アメリカ
サングラスの向こう側は見えない。
アメリカはパチンと手を叩いた。
アメリカ
日帝
ヒント探しも重要だが、飢えて倒れたら元も子もない。
ここはこいつの言うとおりにすべきだ。
食料……本当にあるんだろうか。いい加減腹が減ってきた。
早く見つけないと。
……
ソ連
……昨日は、確か……
図書館と、会議室を探索したっけ……。
顔を上げると、首の右側に激痛が走る。
ソ連
椅子に座っていたからだろうか。ねちがえた。
痛い……。
ナチス
イライラしながらゲーセンをうろつく。
昨日から一睡もしていない。 寝室も食べ物も無いなんてどういうことだ。
探索しても大したものは見つからない。
変なものが見つかったが、何に使うのかも分からないため捨てた。
何が脱出だ、攻略だ。
何をするのが正解なんだ。
……本当にムカつく。
今日は何をしようか。することも無いのが現実だが。
ナチス
誰かいれば良い案が出るんだろうが…… 誰にも会っていない。
妨害者がいるから周りを見ろなんて言うから、 てっきり誰かに会えるのかと思っていたが……
音も気配も無い。
……ここは案外広いのかもしれない。
攻略のヒントより先に、仲間を探しに行こう。
イギリス
ゆっくりと意識が戻っていく。
上体を起こし、すぐに帽子を被って服を整えた。
脱出ゲーム2日目。
全校生徒500名がここに閉じ込められているんだ。 半分くらいの生徒の力で何とかなる。
生きていればそれでいい。
ここから出たいという思いも、正直よく分からない。
座学も登下校もルールも必要無い場所なんて、 何度夢に見ただろう。
理想郷でしかない。
食料も拠点も見つかったことだし、 怪物だけ気をつけて過ごそう。
2日目 午前10時33分
???
???
2日目 午前10時37分
機械音声
機械音声
2日目 午後1時30分
日帝
アメリカ
午後に入ったが、食料もヒントも見つからない。
体力を消耗しているだけだ。
日帝
ゲーム開始が昨日の1時頃。そこから何も食べていないから、丸1日何も食べていないことになる。
日帝
思わずぼやいてしまった。
アメリカ
アメリカは調べていた棚から顔を上げ、こちらを見た。
アメリカ
そう言ってアメリカは棚の中の食器を取り出し始めた。
その光景に口を開けて固まる。
日帝
どこにヒントがあるか分からないから、 なるべくそのままの状態に したいのに……!
アメリカ
急に食器を出す手を止めた。
アメリカで隠れているため手元は見えない。
日帝
アメリカ
そう言って食器棚の奥に腕を伸ばし、何かを取り出した。
日帝
それをこちらに差し出して見せてくれた。
日帝
アメリカ
出てきたのは、鍵だった。
銀色で細長く、持ち手が錆びている。
日帝
今まで探索してきた中で、鍵穴があるドアなんて見たことない。
アメリカ
日帝
アメリカ
机に置いたT字の棒に目をやる。
……見つかるのは意味不明なものばかり。
アメリカ
アメリカが頭を抱えてその場にうずくまった。
日帝
アメリカ
日帝
アメリカ
アメリカがこちらを見たまま固まった。
日帝
アメリカ
アメリカ
ガバッと飛びついてきた。
日帝
肩が跳ね、間抜けな声が出る。
アメリカは俺の頭をボカボカ叩くように撫でた。
日帝
アメリカは下がった……が、輝くような笑顔で鍵を持った。
アメリカ
日帝
一瞬だけ、サングラスの向こう側から視線を感じた。
アメリカ
日帝
横目でアメリカを見たが、もう別のことに意識が向いているようだった。
一瞬だけ、イメージと違う雰囲気を感じた。
2日目 午後3時52分
日帝
アメリカ
聞き忘れていた。
日帝
アメリカ
アメリカは少しだけ上を向いた後、こちらに向き直った。
アメリカ
日帝
俺が拾ったT字の棒も「変なの」に分類される。
何かあるのかもしれない。
一応聞こう。
日帝
アメリカ
アメリカはポケットを漁り、「あった」と呟いた。
アメリカ
日帝
T字の棒だった。端がギザギザしている。
でも、俺のより少し短い。
アメリカ
アメリカ
日帝
短いT字の棒を受け取り、 自分のものと合わせようと試みる。
しかし、どの組み合わせでも合わさることはなかった。
端のギザギザは、絶対に折れた跡なのに。
日帝
他にもこの部品があるのかもしれない。
日帝
日帝
2つのT字の棒を重ね、アメリカに差し出した。
アメリカ
そう宣言し、アメリカはT字の棒をポケットにしまった。
日帝
2つも見つかっているから、意味があることには間違いない。
T字の棒の役割を早く知りたい。
2日目 午後2時41分
機械音声
機械音声
2日目 午後7時37分
日帝
アメリカ
あった。
あった……っ!
日帝
今日泊まることに決めた和室の棚の中。
日帝
アメリカ
隣にスライディング正座で滑り込んできた。
棚の中に、羊羹やら最中やらが綺麗に並んでいる。
50個はある。3日は持ちそうな量。
何もなさすぎて腹が痛かった。 耐えきれず羊羹にありつく。
日帝
アメリカ
乱暴にパッケージを破り捨て、一気に半分口に入れた。
日帝
思考が停止した。
日帝
日帝
1日以上摂取していなかった水分と甘味を噛みしめた。
舌触りのよいあんこが口の中でふわりととろける。
胃にものが入った感覚に飛び上がってしまいそうだ。
アメリカ
アメリカも最中を取り、 包み紙をビリビリ裂いて最中を口に放り投げた。
アメリカ
頬がゆるりと綻んだ。 相当美味しかったらしい。
うんうんと頷きながら、次の最中に手を伸ばしている。
それを眺めて、少しだけ……
目の前のこいつが、幼く見えた。
2日目 午後9時30分
日帝
アメリカ
布団に入り、目を瞑る。
今日の探索を思い返す。
午前の成果はさておき……
今日も様々な場所を探索した。 無事に飢えをしのいだし、 T字の棒が2つあることも分かった。
一番の成果はやはり鍵だろう。
どこの鍵かはわからないが、 遠い場所のものではないと信じたい。
この周辺を探索していれば見つかる気がする。
……そして、
今日は妨害が2回行われた。
今日、俺達は2回妨害され、 妨害者は2個のヒントを得た。
妨害者も着々と仕事を進めている。
時間が経てば経つほど厄介だ。
早くここから出るためにも……
明日は、鍵穴を探してみよう。