〜〇〇side〜
朝もLINEでも揉めた日、もうすでに日付は回っていて、用意した食事もゴミ箱に捨て、お風呂も済ませ、
布団に入った。
丁度夜中の2時をまわった頃、玄関が開くと同時に女の人の声がした。
△△
お邪魔しまーす
廉
△△さん、手洗っててくださいね、
廉
起きてたんや
〇〇
悪い?
廉
今日、△△さん泊めるな
〇〇
え?
廉
飲み誘われて、酔っ払っちゃって送ろうと思ったら、家がすごい遠かってん
〇〇
なにそれ、ご飯も用意して、夜中になっても帰ってこなくて心配してたのに、女性お持ち帰りしてくるとか、ここホテルじゃないんだけど
廉
そんな言い方せんでもいいやん
〇〇
じゃあ私、男友達の家にお泊まり行ってこようかな
廉
は?なんでそうなるん?
〇〇
だって知らない人が家にいて、全然休めないし、ストレスになる
廉
彼氏の共演者さんを邪魔扱いするんねや
〇〇
廉、ちゃんと私の彼氏って自覚あったんだね
廉
どう言う意味や?
〇〇
ごめん、なんでもない。じゃ、ごゆっくり
そう言って最小限の荷物を持って出て行こうとした時、
後ろから腕を掴まれた
廉
行かせるわけないやん、誰のところ行くん?
〇〇
関係ないじゃん
廉
あるやろ、こんな時間にしかも男のところに泊まって、何されるかわからんやん
〇〇
友達だから大丈夫だし
△△
永瀬くん?お風呂借りていい?
〇〇
ほら、呼ばれてるよ?
廉
タオルの場所とか教えに行ってくるから。
すぐ戻ってくるから、ここにいてや
そう言って△△さんの元に行く廉の姿を見て、私は家を出た。