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夢
ねぇ、みか。花子さんって知ってる？
みか
当たり前じゃん！3階の女子トイレの3番目を三回ノックする奴でしょ？
夢
そうそう！三階にある、誰も居ないはずの女子トイレ。3番目のトイレを三回ノックするの。そしたら、花子さんに「はーなぁこさん！あっそびぃましょ！」って言うと、花子さんから「はーあーい。何して遊ぶ？」って返事が来るんだけどその後に「おままごと」って言うと、包丁が飛んできて、「なわとび」って言うと、縄で首を絞められて、「かくれんぼ」っていうと、異世界に連れて行かれるんだって！
みか
んー
みか
なんだかよくわかんないけど、有名な七不思議だよね
夢
だよね！んでさ！ここって三階じゃん！試してみてよ
みか
えー嫌だよ
夢
いいじゃーん
みか
なんで私なの？
夢
あんまり幽霊とか信じてないでしょ？だから怖くないかなーって思ってね
みか
いや確かにそうだけど、、、
夢
よし！それじゃ決まり！いってらっしゃーい
みか
えええ
無理矢理トイレに連れてかれた私は試してみる事にした。
みか
（終わったらすぐ教室に戻ればいいしね）
コンコンコン
みか
はーなぁこさーん！あっそびぃましょ！
花子さん
はーあーい！何して遊ぶ？
みか
（え、がちじゃん）
みか
え、えっとぉ
みか
（あれ？なわとびって言えばいいんだっけ？）
みか
な、なわとび！
花子さん
いーいーよ
キィィ、、、（低い音を立てて、ゆっくりと扉が開く）
みか
ゴクリ、、、
奏
プッ、、、プハハハハハハ！！！
みか
奏！？
みか
なんで！？
奏
花子さんじゃなくて、、私でした！
みか
全然気付かなかったー
奏
でしょー
みか
、、、
夢
よし！！教室戻ろ！！
みか
う、うん！！！
奏
行こ！！
ダッ！
みか
わっ！！おはよう、、、
翌日
夢
おはよー！みか！
みか
ん、、、そ、そう！？そんな事ないよぉ〜！！あははは、、、
夢
どうしたの？元気無くない？
夢
そう言えば、まだ奏来てないね
みか
そうだね、まだかな、、
先生
みんな、、、席に着きなさい、、、
ザワザワ
先生
静かに
先生
悲しい知らせがある、、、。昨日の夜に、奏が自宅のトイレで首を吊って亡くなったらしい、、、。
夢
え、、、？
みか
ゔっ、、(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥｀)
先生
自○とみられている。みんなはしっかりと命について考えるように。
みんな
はい、、、
先生
先生は少し職員室に忘れ物をしたので取りに行ってくる。
ガラガラ。バタン
先生が出て行った後の教室は静まり返っていた。
みか
（ただ、私はなんとなく理由がわかる。奏がトイレが出てきた時、奏の後ろにおかっぱの小学生くらいの女の子が立っていた。顔は暗くて見えなかった。いや、なかったのかもしれない。多分その子が花子さん。自分の居場所を邪魔されて、奏に花子さんが怒ったのかもしれない。）
後日談
みか
夢にはあのことを伝えました。私は今でもあのことが忘れられず、トイレへ行くときは必ず1番目か2番目のトイレに入るようにしています。
みか
夢も冗談半分であんなことしない方がいいと反省していました
みか
あれから私と夢は、毎日お墓に行ってごめんなさい。今までありがとうと気持ちを伝えています
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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