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あまぐれ
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ワース
魔女
ワース
魔女
怪しげな魔女は、ワースに桃色の液体が入った小さな小さな小瓶を渡した。
ワースはソレを受け取ると、色を見て液体を振り、底を見たりしていた。
ワース
魔女
ワース
ワース
魔女
ワース
魔女からそう聞くと、ワースはその小さな小さな小瓶の中にある液体を何の躊躇いも無く飲み干した。
ワース
猛烈な眠気が襲い、ワースはうつ伏せになって倒れた。
誰かの自宅
ワース
ワースが目を覚ますと見知らぬ場所にいた。
オーター
ワース
ワース
家の中から実兄のオーターが現れた。
ワース
ワースはオーターの自宅に行ったことがない。
なのでそう仮説を立てた。
出迎えたオーターは、愛おしい者でも見るように、ワースを見ている。
オーター
オーターはワースに右手を差し出して、そのまま引き寄せ、自分の両腕の中にワースの体を閉じ込めるようにして抱き締めた。
ワース
オーターに抱き締められ、ワースは多幸感が溢れて、頬を朱に染め顔を緩ませて微笑んだ。
ワース
オーターに恋しているワース。
だが、現実のオーターは神覚者であり規律の鬼で、効率中。
最近は、弟子二人と仲良くしているところをよく見る。
ワースを一切見てくれた記憶がないし、話すらしていない。
ワースの中にいる恋心が、オーターと話している人達に嫉妬心と羨望を向け始めた。
そんな気持ちで胸が押し潰されそうだった時に、ワースはイーストン学校でさっきの魔女の噂を聞いた。
『幸せな夢を見せてくれる魔女がいるらしい』
ワースは直ぐに向かって、先程の魔女と話して例の魔法薬を飲んで今に至る。
オーター
オーター
ワース
ワース
ワース
その心地よい低い声が自分の名前を呼ぶ。
それだけでワースの胸が高鳴っていた。
オーター
ワース
ワース
抱擁から解放されたワースは、オーターの自宅に入った。
イーストン魔法学校
アビス
レアン共有スペースでアビスが突然そんな事を言った。
ラブ
アベル
ラブ
アビス
アベルの質問にレアン共有スペースにいる皆は、「ワースを知らない」という。
アベル
アビス
ワースが行方不明なのは、アベルからヴォーグバーグに伝わり、魔法局へと伝えられた。
魔法局
カルド
カルド
カルド
オーター
オーター
カルド
カルド
オーター
オーター
カルド
オーター
何度も監禁を否定しているのに信じて貰えないオーターは、少し顔を歪ませてカルドに砂をぶつけた。
だがカルドは炎の剣でそれを防いだ。
オーター
カルド
カルドの返事を聞いたあと、オーターは砂を消して転移魔法を使った。
カルド
そう一人ゴチりながら、カルドはオーターの早退届けを作りに向かった。
ワースが行方不明になってから一ヶ月が過ぎた。
カルドとオーターはイーストン魔法学校に来て、ワースが消えた事について知っていそうな人から話を聞く。
オーター
カルド
カルド
オーター
カルド
オーター
モブ女01
モブ女01
モブ女02
オーター
通り過がりの女子生徒が行方不明者が続出している件について知っていそうだったのでオーターは話しかけた。
モブ女01
モブ女02
カルド
モブ女01
モブ女01
そう言いながら女子生徒は、胸ポケットから小さな小さな小瓶を取り出した。
モブ女は親指で試験管の底を、人差し指で蓋を支えて挟むようにして持っている。中にはピンク色の液体が入っていた。
モブ女01
カルド
モブ女01
オーター
モブ女01
モブ女02
モブ女01
もう一人の女生徒が、魔法薬を持っている彼女の肩に手を置いて、「諦めろドンマイ」と言いたげな顔で苦笑いしていた。
魔女の家
オーターとカルドは魔女の家を見つけた。
ポツリと佇むその家から、魔力を感じた。
カルド
カルドの言葉に返事せずに、オーターは足速に歩いて中に入って行った。
カルドも彼に着いていくように家の中に入る。
魔女の家の中
オーター
魔女
魔女
魔女
カルド
オーター
オーター
魔女
カルド
カルドがそう言うと、魔女はそのまま杖を振って彼女の後ろにあるカーテンを開けた。
すると、大きな鬼灯(ほおずき)が沢山あり、その赤い袋の中に小人サイズの人間の姿があった。
カルド
魔女
魔女
老若男女が小人のサイズになって、鬼灯の赤い袋の中で眠っている。
オーターはその鬼灯に近づき、一つの袋の中にいる一人を見てから、他の鬼灯の袋の中も見た。
皆、幸せそうな顔をして眠っている。
オーター
魔女
オーター
魔女
その時オーターが鬼灯の中にいるワースを見つけた。
オーター
鬼灯の中で眠るワース。その表情は随分と嬉しそうだった。
今まで見たことが無いほど嬉しそうな顔をしていた。
オーター
魔女
オーター
カルド
カルド
魔女
魔女
魔女
魔女
魔女
魔女
カルド
魔女
魔女
オーター
オーターは人差し指で、幸せそうに眠る小人サイズのワースの頭を撫でるようにした。
オーター
常にトップを強要する父親の元で産まれ、厳しい英才教育に耐えて努力して来たワース。
そんなワースに不安があったとはオーターは知らなかった。
オーター
オーターは諦めたような表情をして、ワースが入っている鬼灯から離れた。
カルド
オーター
カルド
オーター
魔女
魔女は白色のコードが無いメガホンを、オーターに渡した。
魔女
オーターは魔女の言った通り、鬼灯の赤い袋にメガホンをつけた。
オーター
カルド
カルド
オーター
カルド
オーター
カルド
オーター
カルド
ツッコミすらせずにオーターはワースの名前を呼んだ。
オーター
〜〜〜〜
ワースはこの一か月。オーターと恋人のような甘い日々を過ごしていた。
行為が終わって、ぐったりとしているワース。
そんな全裸のワースに覆い被さるのは、同じく全裸のオーター。
オーター
ぐったりとしているワースの手を重ねて、恋人同士のように指を絡ませるオーター。
ワース
熱っぽい表情でオーターを見上げて、コクコクと首を小さく振る。
オーター
ワース
オーター
オーター
ワース
オーター
ワース
ワース
オーター
ワース
オーター
ワース
目の前にいるオーターが、ワースにキスをした。
ワースは目の前にいるオーターと恋人らしくイチャついた。
オーター
ワース
オーター
ワース
顔を顰めたワースを見て、心配の声をかけるオーター。
オーターは右手でワースの頬を撫でて、自分の額をワースの額に当てた。
ワース
恥ずかしくなったワースは、オーターから離れた。
オーター
ワース
ワースは柔らかい顔をして、オーターに微笑んだ。
すると、オーターはワースの頭を撫でてくれた。
ワース
オーター
ワース
目を覚ますように呼びかけるオーターの声は、少しくぐもっていて、目の前のオーターから発せられる声は、現実味があるクリアな声。
聞き分けが出来たワースは、くぐもっている声には反応しないと決めた。
ワース
〜〜〜
オーター
魔女
カルド
オーター
カルド
魔女
オーター
そう言ってオーターは、この場から去った。
オーターは自分の部下達に魔女を監視するように伝えてから魔法局へ帰り仕事をした。
それからオーターは数日間毎日、魔女の家に通いワースに声をかけ続けた。
だが、ワースが目を覚ます事は無かった。
〜〜〜〜
ワース
オーター
ワース
オーター
ワース
オーター
ワース
オーター
今までまだ聞いた事がないくらいに、弱々しい言葉が聞こえた。
オーター
ワース
ワース
ワース
本物のオーターの言う事を聞いてやりたいが、今回ばかりは起きてしまったあとの喪失感と絶望感が計り知れない。
ワース
ワース
ワース
ワース
ワース
ワースはそう思いながら目の前にいるオーターの左腕に両手を回した。
オーター
ワース
オーター
ワース
ワース
ワース
本物のオーターからの愛の言葉。
ワースの胸が高鳴り、両目を見開かせた。
だが、オーターの言葉を受け取ったが、自分とは違う意味の好意と捉え、鼻で笑って一蹴していた。
オーター
ワース
オーター
オーター
ワース
オーターの言葉はまたワースに届かなかった。
〜〜〜〜
魔女
オーター
魔女
魔女
オーター
オーター
オーターはそれだけ言うと、すっかり通い慣れた魔女の家から出た。
〜〜〜〜
オーター
ワースとオーターがキスをして、熱が上がって来た時。
くぐもったオーターの声が今日も今日とて聞こえた。
ワース
ワース
ワース
オーター
オーター
ワース
ワース
オーター
オーター
ワース
ワース
オーター
オーター
オーター
ワース
ワース
ワース
ワース
ワース
ワース
オーター
オーター
ワース
ワース
オーター
オーター
目の前のオーターはワースを正面から抱き締めて、彼の後頭部を撫でてくれた。
ワース
ワース
ワース
ワース
オーター
オーター
ワース
オーター
ワース
くぐもったオーターの声が、自分に好意を伝えている。
最初は兄弟だと一蹴したが、何度も何度も聞いている内に、ワースは本物のオーターの方へ行きたいと思い始めた。
ワース
本当のオーターに恋をして、叶わないと思ったからこの夢に縋って、現実では叶わない兄に夢で恋をしていた。
ワース
オーター
ワース
ワース
目の前のオーターは、そう聞くと「ああ」と短く返事をして、キスをした。
ワースから舌を絡ませて、オーターもそれに応えた。
ワース
オーター
潤んだ目のワースの言葉に何か察したのか、目の前のオーターは、彼の頭を優しく撫でていた。
〜〜〜
ワースが入っている鬼灯(ほおずき)の袋が、花弁を開くように開かれた。
そして、ワースの姿を露わにした。
オーター
オーターが手を伸ばそうとしたが、床に転がったワースが、小人サイズから一瞬で元の大きさに戻っていた。
魔女
ワース
うつ伏せに倒れているワースを起こして、オーターは駆け寄り、ワースの両肩に自分の左腕を回す。
オーター
ワース
ワースは長い睫毛に覆われていた両目を開けた。
自分を覗き込むオーターを見た。
ワース
オーター
蕩けた声色でオーターにそう言うワース。
オーター
魔女
魔女
オーター
魔女
オーター
オーター
オーター
オーターはワースを抱き抱えて、反対の手で杖を取り出し、転移魔法で帰った。
オーターの家
オーターはワースを寝かせると、彼の頭を優しく撫でた。
ワース
オーター
オーター
夢の中でオーターを何度も『兄さん』と呼んだワース。
夢と現実の区別がついていないと判断したオーターだが、ワースが甘い声で「兄さん」と呼んでいる相手は自分ではないと考えた。
オーター
ワース
ワース
頭が覚醒したワースは、目の前にいるのは本物のオーターとわかり、顔を真っ赤にした。
そしてそのまま後ろへ退がるが、背中に壁が当たる。
オーターは、ワースの顔の右側に左手を付き、ワースの顔と自分の顔を近づけた。
ワース
オーター
ワース
オーター
ワース
オーター
ワース
オーター
ワース
ワース
ワースは顔を真っ赤にしながら、オーターの服の裾を親指と人差し指で摘んだ。
ワース
ワースがそう言うと、オーターはキョトンとしていた。
ワース
ワースは俯いてオーターの言葉を待っていた。
オーター
オーター
ワース
予想外すぎる返事に、今度はワースがポカンとしていた。
オーター
ワース
オーター
オーター
ワース
ワース
オーター
ワース
オーター
オーター
ワース
夢の中で散々聞こえた言葉。
今度はしっかりとワースの耳から鼓膜にまで浸透して、体に熱が帯びた。
ワース
オーター
オーター
ワース
オーター
オーターはワースを抱き締めた。
ワース
夢の中でオーターと抱き締め合ったが、彼から体温が感じられなかった。
オーターの体温を感じたワースは、多幸感が溢れて、心地よい気持ちになり、幸せそうな顔をした。
ワース
オーター
ワース
END