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「きゅう…きゅう…」

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「きゅう…きゅう…」

1 - 「きゅう…きゅう…」

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2019年04月01日

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あれ?あそこにいるのって誰?

どれ〜?

ほらあの、マンホールの所でジャンプしてる男の子

あっいた。

知らないな〜。見た感じ、小学生じゃん。

ウチらが知ってるはずないよ

…そだね。行こっか!

それは、ある日の放課後のことだった。 私もあまり気にしていなかったし、友達の知っている子でも無さそうだから放っておいた。 ただ、縄跳びをしているわけでもないし… それになんか、知っている顔のような気がした

(イヤイヤ、違うでしょ!)

(あいつはもう…)

翌日 今日は咲も凛、蘭も家の用事で一緒に帰れないから一人で帰ることになった 昨日の公園のことが気になって、眠れなかった。

あ、あの子、またいる

ね、ねえ!

男の子

ん?何?お姉さん?

昨日もここでそうやって遊んでいたよね?

楽しいの?

男の子

うん!

男の子

今はきゅうなんだよ

きゅう?

(なんの事だろう?)

男の子

お姉さんも飛ぶ?

え?いいや。君が飛んでていいよ

男の子

うん!

公園の隅にあるマンホール その上で 「きゅう…きゅう…」 と言いながら飛んでいる男の子 異様な光景だ

(この子どこかで見たことがある?)

(なにか忘れている)

(この場所も…)

男の子

お姉さん。飛ぼ?

良いの?

男の子

うん!お姉さんに飛んでほしいんだ!!

うん!

男の子のようにマンホールの上でジャンプをする。 汗もかかないし、疲れない。 どんどん飛ぶ速さが早くなって、トランポリンみたいに高く高く飛ぶ。 すべり台くらいの高さまで飛んだところで…

ガタン

つ!

きゃああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ

男の子

…じゅう

小学生では到底開けられないマンホールの蓋を開けた男の子。 するともちろん私の体は、マンホールの中へ… その時の男の子の顔は…

思い出した…

(直樹…)

6年前

きゃははは!

美代子

きっも〜!!

翔太

死ねよ!死〜ね!!

直樹

やめてよ…やめて…

わたしたちは、クラスメートの直樹をいじめていた。 この日は、テストの事でみんながムシャクシャしていたから、断然に酷かった

太一

マジ苛つく…死ねよ…

弘大

本当に死ぬか、殺してみようぜ!

直樹

え…やめて…やめてよ!

弘大の持っていたバットで直樹の頭を殴る。 小学生だから加減ができなくて…

…直樹?

直樹?!

美代子

ど、どうしよ〜。し、しんじゃった?

翔太

な、なわけねぇーだろ

太一

ヤバくね?直樹死んでるよ…

弘大

つ!隠そうぜ!!

太一

あ!あのマンホールだ!!

死体が見つかったら、ヤバいから公園の隅にあるマンホールに直樹の死体とバットを、落とした。 このときクラス全員来ていたから、マンホールの蓋を開けるのは簡単だった

(直樹の死体はまだこの中にある。)

(直樹は私達全員に復讐しようとしているの?)

(私が落ちたとき、きゅうが、じゅうになった)

(あれがもし、このマンホールに落ちていった人の数だとしたら…)

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